エミリー、パリへ行く

『エミリー、パリへ行く』（原題: Emily in Paris、エミリー・イン・パリス）は、2020年に配信されたアメリカ合衆国のテレビドラマシリーズ。シカゴからパリに移住したエミリーの生活を描くコメディドラマ。原作・制作はダーレン・スター、出演はリリー・コリンズ、フィリピーヌ・ルロワ＝ボリュー、アシュリー・パークなど。2020年10月2日にNetflixオリジナル作品として全世界へ配信された^[1]。

Emily in Paris エミリー、パリへ行く
ジャンル	コメディ
原案	Darren Star
出演者	リリー・コリンズ フィリピーヌ・ルロワ＝ボリュー アシュリー・パーク リュカ・ブラヴォー サミュエル・アーノルド ブリュノ・グエリ カミーユ・ラザ
テーマ曲作者	ジェームズ・ニュートン・ハワード
国・地域	アメリカ合衆国
言語	英語 フランス語
シーズン数	4
話数	35(各話リスト)
各話の長さ	24–34分
製作
製作総指揮	アンドリュー・フレミング Tony Hernandez Lilly Burns Darren Star
プロデューサー	Stephen Joel Brown Shihan Fey Jake Fuller Lily Collins Raphaël Benoliel
撮影地	フランス イル＝ド＝フランス地域圏
撮影監督	Steven Fierberg Alexander Gruszynski
撮影体制	シングルカメラ
編集	Alex Minnick Laura Weinberg Jesse Gordon John Rafanelli
製作	Darren Star Productions Jax Media MTV Studios
配給	Netflix Streaming Services
放送
放送チャンネル	Netflix
放送期間	2020年10月2日 (2020-10-02) - 放送中
公式ウェブサイト

あらすじ

アメリカ・シカゴのマーケティング会社「ギルバート・グループ」で働いていたエミリー・クーパー。新たに子会社となったフランス・パリの老舗マーケティング会社「サヴォワール」での勤務を任され、夢のパリ生活を開始する。アメリカとフランスの文化の違いに戸惑いながらも、仕事、友情、恋愛に奮闘する^[2]。

登場人物

『エミリー、パリへ行く』の主要キャスト。上段左からリリー・コリンズ、アシュリー・パーク。

主要人物

エミリー・クーパー

演 - リリー・コリンズ / 日本語吹替 - 清水理沙

本作の主人公。29歳のアメリカ人インスタグラマー。マーケティング会社「サヴォワール」のSNS戦略の臨時雇用のためにシカゴからパリへ引っ越してきた。

ミンディー・チェン

演 - アシュリー・パーク（英語版） / 日本語吹替 - 劉セイラ

エミリーのパリでの最初の友人。韓国系中国人で、実家は上海の大企業だが疎遠になっている。歌手を夢見ているものの、現在はパリで身を潜めながら乳母として働いている。

ガブリエル

演 - リュカ・ブラヴォー（英語版） / 日本語吹替 - 綱島郷太郎

エミリーの家の一つ下の階に住む男性。カミーユの恋人で、レストラン「シェ・ラヴォー」の料理長。ノルマンディー出身。エミリーと恋人関係になる。

カミーユ・ラリス

演 - カミーユ・ラザ（英語版） / 日本語吹替 - 池澤春菜

エミリーの友人で、ガブリエルの恋人。アートギャラリーに勤務。シャンパーニュ出身。実家はフランス貴族で、シャンパンワイナリーを経営している。

アルフィー

演 - ルシアン・ラヴィスカウント（英語版）/ 日本語吹替 - 中島ヨシキ

エミリーのフランス語教室のクラスメイトで、ロンドン出身の銀行家。エミリーと恋人関係になる。

マルチェロ・ムラトーリ

演 - エウジェニオ・フランチェスキーニ（英語版）/ 日本語吹替 - 増田俊樹

ニコラスの友人。ソリターノ出身。実家はイタリアのカシミヤブランド。エミリーと恋人関係になる。

サヴォワール

エミリーが働くことになるパリのマーケティング会社。シカゴの「ギルバート・グループ」に売却された。後に「ギルバート・グループ」から独立して「アジャンス・グラトー」と改める。

シルヴィー・グラトー

演 - フィリピーヌ・ルロワ＝ボリュー（英語版） / 日本語吹替 - 五十嵐麗

エミリーのパリでの上司。「サヴォワール」のCMO。サントロペ出身。

ジュリアン・ジメ

演 - サミュエル・アーノルド（英語版） / 日本語吹替 - 勝杏里

エミリーの同僚。

リュック

演 - ブリュノ・グエリ（英語版）

エミリーの同僚。

ジェネヴィーヴ

演 - タリア・ベッソン（英語版）

ローランの娘で、シルヴィーの働きかけで「アジャンス・グラトー」に就職する。ニューヨーク出身。

ポール・ブロサール

演 - アルノー・ヴィアール（英語版）

「サヴォワール」の元オーナー。

マデリン・ウィーラー

演 - ケイト・ウォルシュ / 日本語吹替 - ちふゆ

エミリーのシカゴでの上司。「ギルバート・グループ」に勤務。妊娠のためにパリでの仕事を引き受けられなくなった。

サヴォワールの顧客

アントワーヌ・ランベール

演 - ウィリアム・アバディー（英語版） / 日本語吹替 - 速水奨

香水会社「メゾン・ラヴォー」のオーナーで、長年シルヴィーと不倫関係にある。

カトリーヌ・ランベール

演 - チャーリー・フーケ（フランス語版）

アントワーヌの妻。

ピエール・キャドウ

演 - ジャン＝クリストフ・ブヴェ（英語版）

ファッションデザイナーで、ファションブランド「ピエール・キャドウ」のオーナー。

マチュー・キャドウ

演 - チャールズ・マーティン（英語版）

ピエールの甥で、「ピエール・キャドウ」のオートクチュールラインの責任者。エミリーと親密な関係になる。

グレゴリー・エリオット・デュプリー

演 - ジェレミー・O・ハリス（英語版）

ファッションデザイナー。ピエールの元弟子で、現在は敵対している。

ローラン・グラトー

演 - アルノー・ビナール（英語版）

セルヴィーの夫で、サントロペのビーチクラブ「ローラン・G」のオーナー。

ニコラス・ド・レオン

演 - ポール・フォーマン（英語版）

コングロマリット「JVMA」の役員。ミンディーのスイスの寄宿学校時代の友人で、恋人関係になる。

ルイス・ド・レオン

演 - ピエール・デニ（英語版）

ニコラスの父で、コングロマリット「JVMA」のオーナー。

アントニア・ムラトーリ

演 - アンナ・ガリエナ

マルチェッロの母で、イタリアのカシミヤブランド「ウンベルト・ムラトーリ」のオーナー。

ジェラール・ラリス

演 - クリストフ・ガイベ（英語版）

カミーユの父。シャンパンワイナリー「ル・ドメーヌ・ド・ラリス」のオーナー。

ルイーズ・ラリス

演 - カミーユ・ジャピ（英語版）

カミーユの母。

テオ・ラリス

演 - デイビット・プラット（英語版）

カミーユの弟。

ティモテ・ラリス

演 - ヴィクトール・ムトレ（英語版）

カミーユの弟。17歳。エミリーと親密な関係になる。

リー

演 - エリザベス・タン（英語版）

ミンディーの幼馴染で、スキンケアブランド「ケディアンス」のオーナー。上海出身。

その他

エリック・デ・グロート

演 - ソレン・ブレゲンダル（英語版）

写真家。セルヴィーと不倫関係になる。

ソフィア・シデリス

演 - メリア・クライリング（英語版）

アテネ出身の芸術家。カミーユと恋人関係になる。

ブノワ

演 - ケビン・ディーアス（英語版）

ミンディーのバンドのギタリスト。ミンディーと恋人関係になる。

エティエンヌ

演 - ジン・ザン・マオ（英語版）

ミンディーのバンドのキーボーディスト。上海出身。

ジジ

演 - クリスティーヌ・ピグネット（英語版）

ガブリエルの祖母。

エロイーズ

演 - リリアン・ロヴェール（英語版）

シルヴィーの母。

マリアンヌ

演 - ローレンス・ゴルメザーノ（英語版）

リュックの元恋人で、元ミシュラン調査員。

ダグ

演 - ロー・ハートラムフ（英語版）

エミリーの元恋人。シカゴ在住。

トマ

演 - ジュリアン・フロレアンシグ（英語版）

パリ出身の記号学教授。エミリーと親密な関係になる。

エピソード

シーズン		話数		放送期間
	1	10		2020年10月2日 (2020-10-02)
	2	10		2021年12月22日 (2021-12-22)
	3	10		2022年12月21日 (2022-12-21)
	4	10	5	2024年8月15日 (2024-08-15)
			5	2024年9月12日 (2024-09-12)

＊各シーズン全話一斉配信

製作

2018年9月5日、パラマウント・ネットワークが本作の製作を発表した^[3]。2020年7月13日、本作がパラマウント・ネットワークからNetflixに移行することが報じられた^[4]。シーズン1の撮影は、パリ市内とその近郊で2019年8月に開始された^[5]。2019年11月にはシカゴで追加撮影が行われた^[6]。

批評

本作は批評集積サイトのRotten Tomatoesに21件のレビューがあり、批評家支持率は76%、平均点は10点満点で5.1点となっている^[7]。また、Metacriticには10件のレビューがあり、加重平均値は66/100となっている^[8]。