エスペラント (小惑星)

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エスペラント(1421 Esperanto)は、小惑星帯外側にある暗い小惑星で、直径は約55kmである。1936年3月18日にフィンランド南西部のトゥルクにあるIso-Heikkilä 天文台で、フィンランド人天文学者ユルィヨ・バイサラが発見した。恐らくC型小惑星で、自転周期は約22時間である[10]。人工言語であるエスペラント語に因んで名づけられた[1]

概要 エスペラント 1421 Esperanto, 仮符号・別名 ...
エスペラント
1421 Esperanto
仮符号・別名 1936 FQ · 1931 HC
1958 GD · A906 UD
A917 XD · A920 GD
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯[1][2]
発見
発見日 1936年3月18日[1]
発見者 ユルィヨ・バイサラ[1]
軌道要素と性質
元期:2019年4月27日 (JD 2,458,600.5)[2]
軌道長半径 (a) 3.0893 AU
近日点距離 (q) 2.8280 AU
遠日点距離 (Q) 3.3505 AU
離心率 (e) 0.0846
公転周期 (P) 5.43 (1,983 日)
軌道傾斜角 (i) 9.8030
近日点引数 (ω) 163.18 度
昇交点黄経 (Ω) 42.595 度
平均近点角 (M) 77.705 度
物理的性質
直径 43.31±3.1 km[3]
51.95±10.21 km[4][5]
56.68±0.96 km[6]
62.06±17.35 km[7]
64.37±25.60 km[8]
自転周期 21.982±0.005 h[9]
スペクトル分類 C(推定)[10]
絶対等級 (H) 9.56[5]
10.30[4][6][7]
10.4[1][2]
10.42[8]
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軌道と分類

1990年代には、ヴィンチェンツォ・ザッパラによってエオス族に分類されていたが[11][12]階層クラスタリング分析によると、特定の小惑星族に属さないと考えられている。

太陽から2.8-3.4天文単位の公転軌道を持ち、1983日(約5.5年)ごとに太陽の周りを公転している。軌道離心率は0.08で、軌道傾斜角黄道に対して10°である[2]w:Observation arcは、トゥルクでの公式の発見から約30年遡る、1906年10月のケーニッヒシュトゥール天文台での最初の観測を起点とする[1]

命名

ルドヴィコ・ザメンホフが開発した人工言語であるエスペラント語に因んで、発見者が命名した[1]。この発見者は、別の小惑星に、言語の開発者に因んだザメンホフという命名もしている。両小惑星は、最も遠くにあるw:Zamenhof-Esperanto objectである。公式には、1956年1月に小惑星センターによって、名前が公表された[13]

物理的性質

恐らく、炭素質のC型小惑星であると考えられている[10]

軌道周期

2012年3月、イタリア北部のBignuskie天文台のAndrea Ferreroによる測光観測により、光学曲線が得られた。光学曲線の分析により、光度の振れ幅0.15等級で、自転周期21.982 ± 0.005時間であることが明らかとなった[9]

直径とアルベド

IRASあかりNEOWISE等のミッションにより、エスペラントの直径は、43.3kmから64.3km、アルベドは0.03から0.098であると測定された[3][4][5][6][7][8]

Collaborative Asteroid Lightcurve Linkは、IRASの測定結果を採用し、絶対等級10.3に基づき、アルベドを0.0714、直径を43.31kmとしている[10][3]

出典

外部リンク

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