アラビア語の方言 ウィキペディアから
アラビア語のエジプト方言は、アラビア語口語(アーンミーヤ)の方言の一つで、一般的にはカイロで話されている口語のことをいう。
エジプト内でも地域ごとに方言の隔たりはあるが、テレビ・ラジオが普及し、カイロが中東における映画、テレビドラマ、大衆音楽制作の中心的地位を占めるようになったことから、カイロの話し言葉が事実上の「標準語」として国中に広がったほか、エジプト国外でもエジプト口語を理解できるアラブ人は多い。
エジプト人の本来の母語はエジプト語であり、イスラムの征服当時は初期コプト語とよばれるギリシャ語の強い影響を蒙った形のエジプト語が使用されていた。これは当時の東ローマ帝国の公用語がギリシャ語であったためである。
イスラムの侵略と征服により、アラビア語が行政言語としてギリシャ語に取って代わり、エジプト人は新たなバイリンガリズムに晒されることとなった。およそ3~4世紀にわたって、コプト語を日常言語としアラビア語を公的な言語とするというバイリンガリズム(時にはかつての公用語であるギリシャ語をも加えたトリリンガリズム)が継続したが、次第にアラビア語が優勢となり母語置換を起こすようになった。下エジプトでは遅くとも11世紀までにはアラビア語が支配的となり、上エジプトでも14世紀までにはアラビア語が支配的な日常言語として使われるようになった。
エジプト・アラビア語はこの過程で多少の借用語をコプト語、ギリシャ語から受け入れたが、それ以外にほとんどこれらの基層言語から影響を受けることはなかった。
jese koi keeray makoray hon.
日本語で書かれたアーンミーヤの教材は少ないが、アラビア語エジプト方言についてはいくつか出版されている。 アラビア文字の教材とアルファベットの教材がある。
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