ウムクラップ散乱

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ウムクラップ散乱

ウムクラップ散乱(ウムクラップさんらん、: Umklapp scattering、U散乱、U過程)とは、フォノン散乱において、フォノン間で運動量保存が成り立たない散乱のこと。

通常過程(N過程)およびウムクラップ過程(U過程)。 N過程は全フォノンの運動量を保存するが、Uプロセスはフォノンの運動量が保存しない。
第1ブリルアンゾーン(赤色)を超えるkベクトルは、第1ブリルアンゾーンにおけるkベクトル(黒色)より多くの情報は伝えない。

一方でフォノン間で運動量が保存される散乱のことを正常散乱: Normal scattering, N散乱、N過程)という。

ウムクラップ散乱は、デバイ温度よりも高い温度で頻繁に起こる[1]

参考文献

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