ウビラ
コンゴ民主共和国の都市 ウィキペディアから
コンゴ民主共和国の都市 ウィキペディアから
ウビラはタンガニーカ湖の北端部、ルジジ川がタンガニーカ湖へと流入する付近の湖畔に形成された都市の1つである。少し東にはブルンジとの国境が走っており、同じくタンガニーカ湖の北端部の畔に、2019年までブルンジの首都であったブジュンブラが存在する[注釈 1]。ウビラとブジュンブラは互いに港を有した都市同士であり、船便が運行されている。
これ以外に、ウビラからは同じコンゴ民主共和国のカレミとも船便で結ばれている。さらに、ウビラからはタンザニアのキゴマ、ザンビアのムプルングへも船便が運行されている。
タンガニーカ湖周辺の道路は、21世紀初頭においても、あまり整備が進んでいるとは言い難い状況にある。そのような状況でもウビラは、以下の場所と道路で結ばれている。
タンガニーカ湖西岸の湾の奥に位置するフィージとウビラは、道路で結ばれている。さらに先、ルクガ川の傍のカレミまで、道路で行く事自体は可能である。
タンガニーカ湖から離れる方面へ目を向けると、南キブ州の州都であるブカブとも、ウビラは道路で結ばれている。
ウビラから行くためには国境を越える必要があるものの、距離的には近いブルンジのブジュンブラへは道路でも結ばれている。
またタンガニーカ湖から離れる方面へ目を向けると、ルワンダへと入る道路も存在する。
ウビラの大病院は、周辺地域の医療も担っている。その範囲はコンゴ民主共和国内の南に約60 kmのフィージから、北に約80 kmのルワンダとの国境の町の付近に及ぶ。しかしながら、この範囲の外側の住民が、医療を受けるためにウビラの大病院を利用する場合もある。
2020年時点でのウビラの人口は、約59万人と推定された[1]。
コンゴ民主共和国は1960年の独立以来、内戦やクーデターなどが20世紀の間、断続的に続いてきた[2]。この内戦などで、コンゴ民主共和国の経済は大打撃を受けてきた[3]。ただ2003年に内戦は、一応の終結を見た[2]。しかし、特にコンゴ民主共和国の東部では、2003年以降も武装勢力が反政府活動を継続してきた[3]。
このような状況の中で2017年には、武力衝突がウビラの市域で発生した。すなわち、反政府勢力のCNPSCによる大規模な攻撃に対して、コンゴ民主共和国の政府軍などが報復攻撃を加え、ウビラは内戦状態に陥った。
南キブ州に属するウビラは、キリスト教カトリックの教区でも、同州州都であるブカブの教区に属する。
en:Mobutu Sese Sekoの時代のウビラは、この地域で最重要の都市であった。しかしながら、南キブ州の州都はブカブへと移転してしまった。
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