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ウオノエ上科の科 ウィキペディアから
ウオノエ科(ウオノエか、Cymothoidae)は、等脚目に属する魚の寄生虫の科の一つ。漢字で書くと「魚の餌」である。アジ・タイ・サヨリなどの魚の口内やえら、体表面にへばりつき、体液を吸う。
ウオノエ科 | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Cymothoidae Leach, 1818 | ||||||||||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||||||||||
魚の口中に寄生する種は、エラから宿主の口腔内に侵入し、舌にとりついて血管から吸血する。やがて舌は壊死し、舌のあった位置を本種が占領するため、釣った魚の口からよく発見される。スーパーマーケットに売っている魚でも、まれに口からウオノエが覗いている場合もある。魚が死ぬと離れるため、釣った魚をいれておいたクーラーボックスの水の中で泳いでいるのを見つけることもある。しかし人間には無害で、誤って食しても人に寄生することもない。
ウオノエ類の寄生は、魚類に、貧血・栄養障害・発育阻害などを引き起こすため、本科による漁業対象魚種の被害が世界各地で報告されている[1]。種類や宿主などについては、いまだ不明な点が多い[2][3][4]。
欧米の水産分野では、ウオノエ類を魚類系群識別のための生物標識としても用いている[1]が、日本近海におけるウオノエ類の研究は諸外国と比較するとあまり進んでいないと指摘されている[1]。
ウオノエ類は寄生生活に適応した特殊な形態と生活サイクル(性転換など)を備えているため、進化生物学などの分野では研究対象として注目されている[5]。
愛媛大学や総合地球環境学研究所などのチームが2017年4月19日に明らかにしたところによると、ウオノエは、深海に生息していた共通の祖先から進化した可能性が高い[6]。
代表的な属としては、ウオノギンカ属 Anilocra ・ヒゲブトウオノエ属 Ceratothoa ・ウオノエ属 Cymothoa ・エラヌシ属 Mothocya[7]・ウオノコバン属 Nerocila[8]などがある。
WoRMS[9]による。
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