ウォルフ1061 c(Wolf 1061 c)は地球から見てへびつかい座の方向に14光年離れた位置にある赤色矮星ウォルフ1061を17.867日で公転している太陽系外惑星である。その存在は2015年に発表された[2]

概要 ウォルフ1061 c Wolf 1061 c, 星座 ...
ウォルフ1061 c
Wolf 1061 c
ウォルフ1061系の惑星の軌道。真ん中を公転しているのがウォルフ1061 cの軌道である。
星座 へびつかい座
分類 太陽系外惑星
(スーパーアース)
発見
発見年 2015年[1]
発見者 D. J. Wright ら[2]
発見場所 ヨーロッパ南天天文台[2]
発見方法 ドップラー分光法[2]
現況 公表
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.08427 ± 0.00004 au[2]
離心率 (e) 0.19 ± 0.13[2]
公転周期 (P) 17.867 ± 0.011日[2]
近点引数 (ω) 37 ± 47 °[2]
平均近点角 (M) 313 ± 59 °[2]
準振幅 (K) 2.70 ± 0.25 m/s[2]
ウォルフ1061の惑星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  16h 30m 18.06s[1]
赤緯 (Dec, δ) −12° 39 45.3[1]
距離 14.0光年
(4.29pc[2])
物理的性質
半径 1.64 M(推測)[2]
質量 > 4.25 ± 0.37 M[2]
他のカタログでの名称
グリーゼ628c, HIP 82864 c, LHS 419 c, BD-12 4523 c, TYC 5635-1241-1 c, へびつかい座V2306星c, 2MASS J16301808-1239434 c[1]
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特徴

質量は少なくとも地球の4.25±0.37倍はあり、半径は推測であるが、地球の1.64倍あるとされている[2]。この質量からウォルフ1061 cはスーパーアースの可能性が高い。さらにウォルフ1061 cはウォルフ1061のハビタブルゾーンの中を公転していると考えられている為、仮にウォルフ1061 cが岩石惑星である場合、表面に液体の水や生命が存在できる可能性がある。生命の存在が期待される太陽系外惑星としては地球から3番目に近い(1番はくじら座τ星efの11.9光年、2番はカプタインbの12.8光年)。しかし、ウォルフ1061 cは主星に対して常に同じ面を向けて公転している可能性が高い。その場合、生命が存在できる領域は大幅に限られてしまう。

脚注

関連項目

外部リンク

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