アルナーチャルの孤立した言語および独立語族
ウィキペディアから
アルナーチャルの孤立した言語および独立語族ではインド北東部のアルナーチャル・プラデーシュ州で話される独立した語族及び孤立した言語である可能性のある諸言語を扱う。長らくシナ・チベット語族に属すとされてきたが、疑問が呈されてきており、Blench (2011) [1]によってそれぞれ別系統の言語群である可能性が示された。シナ・チベット語族との関係は借用などによる地域的な影響によるものとみられる。しかしこれには批判もある[2]。
アルナーチャル諸言語群 | |
---|---|
話される地域 | インド アルナーチャル・プラデーシュ州 |
言語系統 | シナ・チベット語族?または独立した語族群
|
下位言語 |
|
シナ・チベット語族に含まれない可能性のある言語
- ディガロ諸語(Digaro / Mishmic)
- フルソ語(Hruso)
- ミジ諸語(Miji)[3]
- ミズ諸語(Midzu)
- プロイク語(Puroik)
- シアンギック諸語(Siangic)
- コー・ブワ諸語(Kho-Bwa / Kamengic)
形成史
上記諸言語群は非シナ・チベット語族の語彙が多く存在することから、少なくとも非シナ・チベット語族の言語を基層言語として持っていることが考えられる。遺伝子との関連ではシナ・チベット語族の担い手はY染色体ハプログループO2、特にO-P164と想定されるが[4]、インド北東部のチベット系民族ではハプログループD*が0-65%観察される[5][6][7][8]ことから、これら諸言語群はD*集団の言語の可能性がある。同じく担い手の100%がD*に属す[9]オンガン語族(ジャラワ語、オンゲ語)との関係も考えられる。
脚注
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.