チアミナーゼ(Thiaminase)は、チアミンを2つの分子に代謝する酵素である。かつてはアノイリナーゼ(Aneurinase)と言った[1]

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チアミン

次の2つの型がある[2]

チアミナーゼは、次のような源に含まれている。

効果

植物、魚、細菌、昆虫等に対する生理学的な意味は分かっていない。

1941年に、毛皮採取用の養殖のキツネにコイのような川魚の内臓を生で食べさせていたところ、ニューロパチーの発症(狐脚気)の原因になっていることが初めて報告された[11]

また、チアミナーゼの含まれた食品を食べることがウシ大脳皮質壊死症ヒツジ灰白脳軟化症病因になるということも知られていた[13][14]

かつては、ヒラマサがある期間アンチョビのみを食べるため、養殖漁業で経済的な被害の原因となったこともあった。同じ問題は、自然界の食物連鎖システムの観点でも研究されている[15]

カイコAnaphe venataの幼虫はナイジェリア熱帯雨林で重要なタンパク質源となっており、含まれる耐熱チアミナーゼが急性の小脳失調の原因となっている[16]

1860年から61年にかけて、バーク・ウィルズ探検隊はオーストラリアを南北に横断した最初のヨーロッパ人となったが、帰路の途中、彼らはチアミンの少ない食事の中、主に生のデンジソウを食糧にしており、脚気になって死亡した[2]

ネコが生のイカやカニを摂取するとチアミナーゼによりビタミンB1が破壊され、ビタミンB1欠乏症になることが分かっている。

出典

外部リンク

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