アトリビュート

美術用詞 ウィキペディアから

アトリビュート: attribute)は、西洋美術において伝説上、歴史上の人物または神話上のと関連付けられた持ち物。その物の持ち主を特定する役割を果たす。持物(じもつ・じぶつ)ともいう。正義の女神を例にとると、手に持った、それに目隠しである。

宗教画

イコンなどの宗教画においては、聖人の生涯、職業、使命を表すために用いられる[1]。画面内に描かれている女性がオルガンなどの楽器を手にしていればセシリアであろうし、車輪とともに描かれていればアレクサンドリアのカタリナであると見分けることができる。

また、シュロの葉は殉教者致命者)に共通するアトリビュートである。

ただし正教会においては、致命者殉教者)の持つ象徴は十字架である。

主なアトリビュート

これらは非公式・公式に係わらず、表現として用いられたものである。

キリスト教の聖人

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聖人名 画像 アトリビュート
聖母マリア Thumb 百合の花、とげのないバラの花、赤と青の衣、幼子イエス
ナザレのヨセフ Thumb 大工道具、幼子イエス、百合の花
洗礼者ヨハネ ラクダの皮の衣、と切株、十字架(杖状の長いもの)
聖ペテロ Thumb (金と銀の鍵)、逆さ十字、三重の横木を持つ司教杖雄鶏
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ギリシア・ローマ神話

脚注

参考文献

関連項目

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