アグファフォト・ホールディング
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アグファフォト・ホールディング有限会社(ドイツ語: AgfaPhoto Holding GmbH)は、デジタル写真用の写真機や記憶媒体、銀塩写真用のフィルム等を製造・販売を行う権利を所有するドイツの企業、持ち株会社である[1]。「アグファフォト」についての諸権利等は、アグファフォト・ホールディングがライセンス所有している[1]。1867年(慶応3年)に設立されたアグフア(現在のアグフア・ゲバルト)が開拓し、築いてきた写真事業の正統な継承者であるが、資本関係はない[1]。
種類 | 有限会社 |
---|---|
略称 | アグファ |
本社所在地 |
ドイツ レーヴァークーゼン市 |
本店所在地 | ケルン市ホーエンツォレルンリング55番地 (登記上本店) |
設立 | 2004年 |
主要子会社 | アグファフォト |
外部リンク | agfaphoto.com |
特記事項:略歴 2004年 設立、傘下にアグファフォト有限会社ほか 2005年 アグファフォト有限会社倒産 |
2004年(平成16年)、ベルギーの企業アグフア・ゲバルトは同年11月1日を締切日として、自社の「消費者イメージング事業」のすべてについてを、買収価格17億5,500万ユーロでのMBO(マネジメント・バイアウト)を行った。同事業には、フィルム事業や現像関連製品、ラボ機材等が含まれており、これによって翌11月2日、アグファフォト有限会社(ドイツ語: AgfaPhoto GmbH)が新たに設立された。この事業売却は、アグフア・ゲバルトにとっては、現金以外の勘定では4億3,000万ユーロの損失ではあったが、現金ベースでは2億6,000万ユーロの黒字計上を得ている。
しかしながら翌2005年(平成17年)5月27日、新会社アグファフォト有限会社が破産申請を行うに至る[2][3]。デジタル・フォトグラフィ・レヴューの報道によれば、アグファフォト・ホールディングは、アグファフォトの破産申請には関与していなかった[2]。売却元のアグフア・ゲバルトももちろん影響を受けないと述べた[2][3]。
同年、アグファフォトは解散し、アグフア・ゲバルトから引き続きアグファフォトに勤務していたホルガー・ブッシュが独立し、ループス・イメージング&メディア(Lupus Imaging & Media)を起業、アグフアのフィルム製法を引き継ぎ、ヨーロッパ内のフィルム工場でOEM生産を発注することで、2007年(平成19年)から「アグファフォト」ブランドによる写真フィルムの生産を再開した[4]。
アグファフォト・ホールディング有限会社は、登記上本店所在地をケルン市ホーエンツォレルンリング55番地に置き、実務上の本社をレーヴァークーゼン市に置く企業である[1]。アグフア・ゲバルト株式会社/合資会社(Agfa-Gevaert NV & Co. KG)およびアグフア・ゲバルト株式会社(Agfa-Gevaert NV)との長期的な商標権についての合意に基づき、「アグファフォト」の商標および「レッドドット」マークの二次使用権を付与されている[1]。デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、銀塩写真用のフィルムおよびレンズ付きフィルム、コンパクトフラッシュやUSBメモリ、モバイル・エナジー・プロダクト、デジタルフォトフレーム、ミニラボ、ユーザサービスと代替部品、光学および磁気記憶媒体、液晶テレビ、DVDプレーヤー、ポケットプロジェクタ、双眼鏡、メンテナンス用製品、インクカートリッジ、印画紙等の製品を「アグファフォト」の商標のもと、製造・販売を行っている。
日本におけるデジタルカメラに関する正規代理店は、2009年(平成21年)3月の発売開始以降、エグゼモードが行っていた[5]。2012年(平成24年)1月現在では、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレームについて、すべて製造が終了したとアナウンスしている[6]これはエグゼモード社が中華人民共和国のデジタル家電メーカー最大手「aigo」との業務提携・共同出資を行い、ブランド資源をaigoに一本化するための処置だった。この後、2012年4月以後アメリカ合衆国・ゼネラル・エレクトリック系の光学機器部門の在日法人であるジェネラル・イメージング・ジャパン株式会社がそれらの商品を受け継ぐことになった。[7]
写真フィルムに関する正規代理店は、株式会社パワーショベルであるが、これは製造元のループス・イメージング&メディアとの契約によるものである[8]。
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