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沖縄県宮古島で信仰される個人の守護神 ウィキペディアから
まうがんまたはマウガン[1]は、沖縄県宮古島で古くから信仰されている個人の守護神。マブイともいい、一代限りで機能する。
生まれたばかりの子供には、生後8日か10日後にナージキという儀式が行われ、童名(現地発音:やらびなー)(神名ともいう)が付けられる。この儀式では、子供が集落内にいくつかある御嶽(うたき、ウムトゥ)のうちのどれに帰属するかが決められ、その御嶽の神の名が童名になる。自分が帰属する御嶽はマウムトゥと呼ばれ、その御嶽の神がマウガンと呼ばれる。
童名、すなわち帰属する御嶽を決めるには、神カカリヤー(かんかかりやー)[2](宮古島で活躍する民間巫女、ツカサとは別で、個人の卜占、死霊の口寄せをおこなう)が神籤を作り、最初に落ちてきた紙片に書いた名前を選ぶ。集落によっては、3回同じ神の紙片が落ちてきた時に、その名前を選ぶこともある。
仏壇(または神棚ともいう)とは別に座敷の東方に個人用の神棚を作る。成人になって、守護神を頭にいただくという観念がある。特に運気が無くなった場合である。それをまうをともすという。[3] 香炉を神体とし、1日と15日はかかさず拝む。個人が死亡すれば香炉を神棚から降ろし、マウガンもなくなる。色々な習慣は集落毎に異なる。なお、多良間島では、すこし変形して、家族の守護神とすることもある。
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