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漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具 ウィキペディアから
ほんやくコンニャク(ほん訳コンニャク、ホンヤクコンニャク、翻訳コンニャク)は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』「ゆうれい城へ引っこし」(てんとう虫コミックス第12巻に収録)他に登場するひみつ道具。
外観や食感はまさにコンニャクそのもの。これを食べると、あらゆる言語を自国語として理解できるようになる。自分が話す言語は、相手が使用する言語に自動的に翻訳されるため、言葉の通じなかった相手と自由に会話できる。いわば食べる翻訳機。また、口を持たないために本来は食べることのできないロボットにも、その上に乗せることで、ロボットに食べさせたときと同じ効果を得る(『のび太と鉄人兵団』のジュド(ザンダクロス)の頭脳回路)。少しの量でも効果を発揮するが、食べた量による効果の持続時間は不明。『新・のび太と鉄人兵団』では、ジュド(ザンダクロス)の頭脳とほんやくコンニャクを「おはなしボックス」に入れ、ヒヨコの形に変身。同時にインストールしたほんやくコンニャクの効力で摂取時と同様に話すことができるようになった。
他言語を使用する相手と会話する際は、相手に食べさせても、自分が食べても、同様の効果を発揮する。食べさせる場合は相手側の言語が自分側の言語に聞こえ、理解できるようになる。ドラえもんだけが食べた場合があり、この場合は食べた者だけ相手の言語を理解できるようになるので、他言語使用者と話すときは相手側の言語で、のび太らと話すときは自分側の言語になる(説話対象者に対する言語となる。「ゆうれい城へひっこし」では、ドイツ語を話すドラえもんにのび太が驚く描写がある)。
会話だけでなく、あらゆる言語で書かれた文章を読むこともできる。さらには地球人の言語のみにとどまらず、動物、宇宙人、ロボットなどの言語も翻訳できるなど、用途は広い。また、弥生時代といった古い言語についても対応している。しかし、作品によっては翻訳出来ていない言語も存在している(『のび太と竜の騎士』のナンジャ族など)。『ドラえもん のび太の魔界大冒険』でコンニャクを食べた美夜子がネコの姿で人間の言葉をしゃべれるようになったが、魔界歴程の秘術文字の解読はしないまま未解読部分をのび太に託している(その後、ドラミが出したコンニャクで解読に成功している)。
異世界への旅を主とした大長編ドラえもん、ドラえもん映画作品ではとくに欠かせない道具。登場しない作品[注 1]もあるが、ほとんどの作品で重要な役割を果たしているといえる。
なお、ドラえもんの世界においては当道具を使用しなくても言葉の通じる異界人も数多く登場していて、映画に登場する宇宙人とは『ドラえもん のび太の宇宙英雄記』に登場するアロン以外とは基本的にすべて言葉が通じている(前述のピリカ星人についてはパピ以外は言葉が通じている)。
アメリカ版では、「Translation Gummy」(トランスレーション ガミー)とよばれている[1]。
普段ドラえもんが出す当道具は無味だが、味付きバージョンも存在する。VHS「映画ドラえもん ひみつ道具館 第4巻 スモールライト編」にて、数バージョンの味があることが確認されているが、ドラえもん曰く「味付きは高いからめったに買えない」とのこと。
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