Loading AI tools
ふたご座の脈動変光星 ウィキペディアから
ふたご座SS星(ふたござSSせい)は、ふたご座の方向にある脈動変光星である。
ふたご座SS星 SS Gemini | ||
---|---|---|
星座 | ふたご座 | |
見かけの等級 (mv) | 8.6 - 9.4[1] | |
変光星型 | RVA[2] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 06h 08m 35.1103488250s[3] | |
赤緯 (Dec, δ) | +22° 37′ 02.002966210″[3] | |
視線速度 (Rv) | -5.0 km/s[3] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 1.162 ミリ秒/年[3] 赤緯: -0.708 ミリ秒/年[3] | |
年周視差 (π) | 0.2899 ± 0.0525ミリ秒[3] (誤差18.1%) | |
距離 | 約 11000 光年[注 1] (約 3400 パーセク[注 1]) | |
物理的性質 | ||
スペクトル分類 | F8 Ib - G5 Ib[4] | |
表面温度 | 5,400 K[5] | |
金属量[Fe/H] | -1.0[5] | |
他のカタログでの名称 | ||
HD 41870, BD+22 1187, SAO 78024[3] | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
1908年にキャノンが、1900年から1904年にかけて撮影されたハーヴァード大学天文台の写真乾板の調査から、BD +22°1187が変光星であることを発見した[6]。
ふたご座SS星は、変光星であることがわかってから、精力的に測光観測が行われた[1]。光度曲線から、ケフェイドや食連星の可能性も疑われたが、ゲラシモヴィッチがおうし座RV型変光星だろうと推定[7]。変光星総合カタログでは、RVA型に分類されている[2]。RVA型は、おうし座RV型星の中でも、平均光度が変化しないものが分類される型である[8][9]。
ふたご座SS星は、変光周期が約89日で、8.6等から9.4等まで変光する。変光周期は、おうし座RV型星としては規則性の高い方だが、それでも一定とはいえず、多少の周期性をもって変動している[1]。変光に伴ってスペクトル型は変化するとみられ、F8 IbからG5 Ibまで幅がある[4]。
ふたご座SS星は、漸近巨星分枝段階を過ぎた、後漸近巨星枝星とみられる。この進化段階の恒星は、そこに至るまでに大規模な質量放出を起こしている可能性が高く、星周塵による赤外超過が検出されることが期待される[1]。ふたご座SS星では、キットピーク国立天文台での観測や、2MASS、中間域宇宙試験衛星で赤外超過が報告された一方、IRASや広域赤外線探査衛星では赤外超過はない、と報告されている[10][11][12][13]。
「ふたご座SS星」という名称は、変光星の命名規則に従って付与されたもので、ふたご座で19番目の変光星であることを意味する。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.