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2012年のアダルトゲーム ウィキペディアから
『この大空に、翼をひろげて』(このおおぞらに、つばさをひろげて、英: If My Heart Had Wings[注 1])は、株式会社ウィルプラスのゲームブランドPULLTOPより2012年5月25日に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム。略称は「ころげて」[11]。PULLTOPのブランド10周年記念作品であり[2]、工学系の学園のソアリング部を舞台に、グライダーで空を飛ぶ夢を追う主人公達の思いと絆を描く[2]。萌えゲーアワード2012のGOLD大賞を受賞している[12]。
ジャンル | ADV[1] |
---|---|
対応機種 |
Microsoft Windows XP / Vista / 7[2][1] Nintendo Switch |
開発元 | PULLTOP[2] |
発売元 |
ウィルプラス MoeNovel |
ディレクター | Yow[2][3] |
キャラクターデザイン | 八島タカヒロ、基井あゆむ、田口まこと[2][3] |
シナリオ | 紺野アスタ、七烏未奏、奥田港[2][3] |
音楽 | TWOFIVE[3] |
オープニングテーマ | Precious Wing(茶太) |
エンディングテーマ | Perfect Sky(霜月はるか) |
発売日 |
2012年5月25日(初回版)[1] 2012年7月13日(通常版)[4] 2013年4月26日(DL版)[5] 2013年6月28日(英語版) 2019年9月5日(Switch) |
レイティング |
18禁(PC日本語版)[2] 一般(英語版、Switch) |
キャラクター名設定 | 不可[2] |
エンディング数 | 6 |
セーブファイル数 | 100+5(Auto)+5(Quick) |
メディア | DVD-ROM[2] |
ディスクレス起動 | 可 |
アクチベーション | なし |
画面サイズ | 1280×720[2] |
BGMフォーマット | PCM[2] |
キャラクターボイス | 主人公以外フルボイス[2] |
CGモード | あり[2] |
音楽モード | あり[2] |
回想モード | あり[2] |
メッセージスキップ | あり[2] |
オートモード | あり[2] |
備考 | 初回限定版特典:サウンドトラックCD『Perfect Wing』 |
ジャンル | ADV[6][7] |
---|---|
対応機種 | Microsoft Windows XP / Vista / 7 / 8[6] |
開発元 | PULLTOP[6] |
発売元 |
ウィルプラス MoeNovel |
ディレクター | Yow[6][7] |
キャラクターデザイン | 八島タカヒロ、基井あゆむ、田口まこと[6][7] |
シナリオ | 紺野アスタ、七烏未奏、奥田港、御剣ヒロ[6][7] |
音楽 | TWOFIVE[7] |
オープニングテーマ | Brand-New World(Duca) |
発売日 |
2013年1月25日[6] 2019年2月27日[8] |
レイティング | 18禁[6] |
キャラクター名設定 | 不可[6] |
セーブファイル数 | 100+5(Auto)+5(Quick) |
メディア | DVD-ROM[6] |
ディスクレス起動 | 可[6] |
アクチベーション | なし[6] |
画面サイズ | 1280×720[6] |
BGMフォーマット | PCM[6] |
キャラクターボイス | 主人公以外フルボイス[6] |
CGモード | あり[2] |
音楽モード | あり[2] |
回想モード | あり[2] |
メッセージスキップ | あり[2] |
オートモード | あり[2] |
ジャンル | ADV+ドラマCD+バラエティ[9][10] |
---|---|
対応機種 | Microsoft Windows Vista / 7 / 8[9][10] |
開発元 | PULLTOP[9] |
発売元 | ウィルプラス |
ディレクター | Yow[10] |
キャラクターデザイン | 八島タカヒロ、田口まこと[9][10] |
シナリオ | 紺野アスタ、御剣ヒロ[9][10] |
音楽 | TWOFIVE[10] |
オープニングテーマ | Brand-New World(Duca) |
発売日 | 2013年7月25日[10] |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 不可[9] |
セーブファイル数 | 100+5(Auto)+5(Quick) |
メディア | DVD-ROM[9] |
ディスクレス起動 | 可 |
アクチベーション | なし |
画面サイズ | 1280×720[9][10] |
キャラクターボイス | 主人公以外フルボイス[9] |
CGモード | あり[9] |
音楽モード | あり[9] |
回想モード | あり[9] |
メッセージスキップ | あり[9] |
オートモード | あり[9] |
ジャンル | 恋愛アドベンチャー |
---|---|
対応機種 | PlayStation 3 / PlayStation Vita |
発売元 | 5pb. |
ディレクター | Yow |
キャラクターデザイン | 八島タカヒロ、基井あゆむ、田口まこと |
シナリオ | 紺野アスタ、七烏未奏、奥田港 |
音楽 | TWOFIVE |
発売日 | 2016年3月31日 |
レイティング | CERO:D(17才以上対象) |
キャラクター名設定 | 不可 |
キャラクターボイス | 主人公以外フルボイス |
備考 | 早期購入特典としてたけうちこうた書き下ろし追加エピソード「二人のないしょ話」ほたる&佳奈子 (PS3) と「ハット捕獲作戦」小鳥&あげは (PS Vita) がそれぞれ付属。 |
本項では、2013年1月25日発売のファンディスク『この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY』(以下『FLIGHT DIARY』と表記)、2014年7月25日発売のバラエティパック『この大空に、翼をひろげて SNOW PRESENTS』(以下『SNOW PRESENTS』)、5pb.Gamesより2016年3月31日に発売されたコンシューマー移植版『この大空に、翼をひろげて CRUISE SIGN』(以下『CRUISE SIGN』)についても説明する。
発売日 | タイトル・種別 | 内容・詳細 |
---|---|---|
2012年5月25日 | この大空に、翼をひろげて[13] | 本編。 特典:サウンドトラックCD『Perfect Wing』 予約特典:アペンドディスク『Sweet Love パッチ』[注 2] |
2013年1月25日 | この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY[14] |
ファンディスク。 本編同梱パックも同時発売。 |
2013年6月28日 | If My Heart Had Wings[15] | 本編の英語ローカライズ版。MoeNovelブランドのデビュー作。 |
2014年7月25日 | この大空に、翼をひろげて SNOW PRESENTS[16] |
メインヒロインとの同棲生活を描いたミニアドベンチャー、ソアリング部の冬合宿を描いたドラマCD、マキシシングルサウンドトラックを収録するバラエティパック[16][9]。 |
2016年3月31日 | この大空に、翼をひろげて CRUISE SIGN[17][18] |
PlayStation 3、PlayStation Vita用のコンシューマー移植版[17][18]。本編とファンディスクの内容に加えて、追加シナリオ、青SHUN学園による新オープニングテーマなどを収録[17][18]。 |
2017年5月12日 | この大空に、翼をひろげて Limited Edition |
iPhone/Android用サービス。 |
2019年9月5日 | この大空に、翼をひろげて | Nintendo Switch版。 |
2021年8月6日 | この大空に、翼をひろげて Flutter Wings |
全年齢向け日本語PC版。『この大空に! PULLTOPジュブナイルパック』に収録[19]。 |
2022年 | この大空に、翼をひろげて 10周年記念グッズ |
抱き枕カバー タペストリー&キャラファインアクリル2種(特典:『この大空に、翼をひろげて GIFT EDITION』)[20] |
製品毎の搭載内容を次表に示す。ここに挙げたものをそれぞれの略称とする。
内容 | 本編 | FD | SP | CS | GE | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
原作シナリオ | エッチシーンは日本語Windows版のみ。 | |||||
前日・後日譚 | — | エッチシーンはFD日本語版のみ。 | ||||
ミニADV他 | — | — | ||||
追加シナリオ | — | NW | — | |||
特典ADV | — | — | — | — |
この節の加筆が望まれています。 |
本作は、マウスクリックなどでテキストを読み進め、途中表示される選択肢から主人公(水瀬碧)の行動を選んでいくことで物語が分岐・進行する、オーソドックスな恋愛アドベンチャーゲームである。
本作は二部構成になっている[11]:131。メインストーリーになるのは一人の車椅子の少女の物語である[11]:136。
自転車のロードレースで将来有望な選手だった水瀬碧(みなせ あおい)は、怪我で競技を引退し、5年振りに故郷の風ヶ浦に戻ってきた[23]:20[24]。風車の丘のたもとで休憩していると、丘の頂上から紙飛行機が飛んでくる[23]:20[24]。それは丘の上で動けなくなっていた車椅子の少女・羽々音小鳥(はばね ことり)が発したSOSで[23]:20[24]、碧と小鳥はそこで上空を飛ぶグライダーと運命的な出会いを果たす[23]:20。本作の主な舞台は、碧が転入した工業系の5年制学校・恵風学園と、その女子寮・トビウオ荘である。小鳥も恵風学園の生徒であり、女子寮で暮らしている。碧は不動産業を営む母の依頼で、トビウオ荘の寮母を務める流れになる。
小鳥と碧はソアリング部の活動に興味を引かれる。ところが、そのソアリング部の部員は望月天音(もちづき あまね)ただ一人で、廃部の危機に直面しているという。碧は入部の意思を表明し、再会した幼なじみの姫城あげは(ひめぎ —)も参加を決めるが、小鳥は躊躇う。実は小鳥は学校を辞めようとしていたのだった[25]。
下半身不随になる前、小鳥はどこにでもいる普通の少女だった。車椅子に乗るようになってから、周囲の哀れみの視線に耐えられず、実家から遠い恵風学園にやって来たのだが、新しい環境にも馴染めずにいたのだ。自身もまた、逃げてきた一人であった碧は小鳥の相談に乗る[25]。翌日、ソアリング部に小鳥が現れ、入部を希望する。その手に持っていたのは、雲の回廊「モーニング・グローリー」の写真だった[25]。
風ヶ浦の早朝の上空に数十年に一度出現するというモーニング・グローリー。存続が決まったソアリング部は、その上をグライダーで飛ぶことを目標に掲げる。初めはパイロットになりたがった小鳥だったが、不自由な足ではペダルが踏めないことから断念する。一同はその夏を主翼作りと操縦訓練に打ち込んで過ごす[25]。
モーニング・グローリーの出現は「前日の夕暮れ、東の空が紫色になる」という前兆を伴うと伝えられていた[25]。夏休みの終わり、ついにその前兆らしきものが現れる[23]:25。早朝飛び立った碧と天音は幾分小さく形成された雲の回廊を目指す[25]。二人のグライダーは善戦するが、回廊の近くで下降気流に巻き込まれ、失速してしまう[23]:25-26。こうして一年目の挑戦は失敗に終わる[23]:26。
舞台は翌年の夏[26]。この一年、碧は電車で2時間の滑空場へ通い続け、ついに先日パイロット免許を取得していた。あげはと小鳥は工場でアルバイトをし、給料分の資材を受け取っていた。機体を改良するためだった[26]。風戸亜紗(かざと あさ)と風戸依瑠(かざと よる)の双子の新入生が仲間に加わり[23]:26、ソアリング部は再びモーニング・グローリーを目指す[26]。
(以下、小鳥ルート)
ある日、小鳥がラブレターを貰う[23]:28。結局小鳥は断るのだが[27]、そのことを知った碧は小鳥の返事が気になり、急に意識しはじめる[23]:28。改良機体には手でペダルを操作できる身障者用のコックピットが搭載されることになるが[23]:32、碧が探していてくれたものだと知った小鳥は感激する[27]。そして2号機の初フライト。小鳥を乗せて飛んだ碧は空の上で告白し、二人は恋人になる[23]:29。
8月下旬になり、この夏の終わりにモーニング・グローリーが高確率で発生すること、また一年前の小型の回廊は、今年の予兆であった可能性が高いことが判明し、ソアリング部一同は気負い立つ[27]。
「モーニンググローリーを……雲の回廊を渡りたい。そうしたら、取り戻せる気がするの――未来が」
「未来?」
「……そう、未来。私がなくした、一番おっきなもの」[27]
ところが、試験飛行の準備中に事故が起きてしまう。強風にあおられた機体が小鳥の車椅子に衝突し、投げ出された小鳥は脳震とうを起こしてしまったのだ[27]。やって来た小鳥の父親は、小鳥がグライダーを続けることに反対し、小鳥を退学させて実家へ連れ帰ることを決める[23]:34。さらに、ソアリング部の活動を安全面から問題視していた教師により[27]、グライダーを飛ばすためのウインチが破壊されてしまう[23]:35。
その日の夕方、東の空が青紫色に染まる。モーニング・グローリーは明朝――しかし、小鳥も、空を飛ぶ方法もない。諦めかけた碧のところへ小鳥から手紙と紙飛行機が届けられる。それは二度目のSOSだった。小鳥を乗せた自動車は東京に向かい先刻出発していた[27]。碧は競技用のロードバイクにまたがると、脚も折れよとばかりにペダルを漕ぐ。そして下り坂で一気に加速し、小鳥に追いつく[23]:34。
風車の丘では、碧が小鳥を連れ帰ることを信じて、ソアリング部のメンバーが「ゴム索曳航」の手筈を万端整えて待機していた。真夜中に招集された数十人の友人達がゴムで機体を引き、小鳥と碧の乗るグライダーは斜面を滑り降りるように離陸を果たす[27]。
夜明け前の暗い空に飛び上がった2号機は、皆が振るサイリウムの光を頼りに月映山を目指す。最後は月映山の山岳波を利用できるかどうかに掛かっていた。小鳥は巧みな操縦でそれを捉える。強力な山岳波に乗った機体は2,000メートルの高度に到達する[27]。夜が明け、小鳥と碧は眼前に展開するモーニング・グローリーの光景に圧倒される[23]:35。「ここまで連れてきてくれてありがとう」と礼を述べる小鳥に碧は問いかける[23]:35。
「見付かったか?」
「?」
「おまえがなくしたもの」
「……うん、たぶん」
「そうか。ならよかった」
「ふふ……私の人生も、捨てたもんじゃないね」[23]:35
(終幕)
(出典:[28]) ※各キャラクターの学年表記は、本編第1部→第2部。
役名 | 声優 |
---|---|
水瀬 碧 『SNOW PRESENTS』ドラマCD |
四ツ谷サイダー[31] |
羽々音 小鳥 | 星咲イリア[29]:6-7 |
姫城 あげは | 萌花ちょこ[29]:8-9 |
望月 天音 | 五行なずな[29]:10-11 |
風戸 亜紗 | 雪都さお梨[29]:12-13 |
風戸 依瑠 | 有栖川みや美[29]:14-15 |
姫城 ほたる | 羽鳥空[29]:16 |
時雨 佳奈子 | 優希芹果[29]:17 |
雲居 朱莉 | 如月葵[29]:17 |
羽々音 ひばり | 遠野そよぎ[29]:16 |
由佳 | 奏雨[29]:19 |
早苗 | 羽鳥いち[29]:19 |
亮子 | 百瀬ぽこ[29]:19 |
五十嵐 達也 | 小次狼[29]:18 |
田崎 柾次 | 蒼井夕真[29]:18 |
ハット | 茶谷やすら[29]:19 |
美鷺 イスカ | 春日りか[29]:17 |
飛岡 鯨 | 事務台車[29]:19 |
羽々音 隆夫 | 祭大![29]:19 |
霧乃 遙 | 白月かなめ[32] |
中村 晴海 | 佐和真中[32] |
主題歌は全てMinao Ohseが詞を提供し、おおくまけんいちが作曲したものである。本編オープニングテーマ「Precious Wing」は茶太が、メインテーマ「Perfect Sky」は霜月はるかが、FLIGHT DIARYのメインテーマ「Brand-New World」はDucaが歌った。SNOW PRESENTSのオープニングテーマ「Private Sky」は作中で小鳥を演じた星咲イリアが歌った。CRUISE SIGNのイメージソング・エンディングテーマ「Dear blue sky」を歌ったのは声優の原由実である。
映像外部リンク | |
---|---|
『この大空に、翼をひろげて』オープニングムービー (PULLTOP) - YouTube | |
『この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY』オープニングムービー (PULLTOP) - YouTube | |
『この大空に、翼をひろげて SNOW PRESENTS』オープニングムービー (PULLTOP) - YouTube | |
『この大空に、翼をひろげて CRUISE SIGN』エンディングテーマ「Dear blue sky」 (原由実 - トピック) - YouTube |
初回限定版同梱特典のサウンドトラック『Perfect Wing』には、両曲のショートバージョンとBGMが収録。別売のマキシシングルCD『Perfect Sky/Precious Wing』に、両曲のフルバージョン/インストゥルメンタルが収録されている[33]。
2013年8月10日(コミックマーケット84)において、パーフェクトコンプリートサウンドトラック『Sky, Wing and World』が発売された。本編とFLIGHT DIARYのBGM29曲と主題歌3曲(およびそのオフボーカル版3曲)の合計35曲が音楽CD2枚に収められている。
# | タイトル | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「A New World」 | TWOFIVE | |
2. | 「dreamin' little bird」 | TWOFIVE | |
3. | 「Cheerful butterfly」 | TWOFIVE | |
4. | 「Sky Sound」 | TWOFIVE | |
5. | 「Brightening Way」 | TWOFIVE | |
6. | 「Evening talk」 | TWOFIVE | |
7. | 「Step by step」 | TWOFIVE | |
8. | 「Flying fish diary」 | TWOFIVE | |
9. | 「I am a Fool♪」 | TWOFIVE | |
10. | 「Duck's call "quack! quack! quack!"」 | TWOFIVE | |
11. | 「Great Carnival!」 | TWOFIVE | |
12. | 「Secret Gardens」 | TWOFIVE | |
13. | 「Sweet, on your side」 | TWOFIVE | |
14. | 「a reminiscence」 | TWOFIVE | |
15. | 「Hikari」 | TWOFIVE | |
16. | 「White leaf」 | TWOFIVE | |
17. | 「Nobody's」 | TWOFIVE | |
18. | 「Under drops」 | TWOFIVE | |
19. | 「Stall:out of control」 | TWOFIVE | |
20. | 「It's a simple style」 | TWOFIVE | |
21. | 「Every day is Soaring days」 | TWOFIVE | |
22. | 「SUMMER-Time of life」 | TWOFIVE | |
23. | 「Open the Wind」 | TWOFIVE | |
24. | 「Pure Glider」 | TWOFIVE | |
25. | 「Something I'll Never give up」 | TWOFIVE | |
26. | 「Over the top」 | TWOFIVE | |
27. | 「Morning Glory」 | TWOFIVE | |
28. | 「My World」 | TWOFIVE | |
29. | 「INNOCENT AIR」 | TWOFIVE | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 歌唱 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Precious Wing」 | Minao Ohse | おおくまけんいち | 茶太 | |
2. | 「Perfect Sky」 | Minao Ohse | おおくまけんいち | 霜月はるか | |
3. | 「Brand-New World」 | Minao Ohse | おおくまけんいち | Duca | |
4. | 「Precious Wing (instrumental)」 | おおくまけんいち | |||
5. | 「Perfect Sky (instrumental)」 | おおくまけんいち | |||
6. | 「Brand-New World (instrumental)」 | おおくまけんいち | |||
合計時間: |
『SNOW PRESENTS』の主題歌・BGMは同梱のサウンドトラック『Private Sky』に収録されており、その内容は以下のとおりである。
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 歌唱 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Private Sky」 | Minao Ohse | おおくまけんいち | 星咲イリア | |
2. | 「Perfect Sky 合唱ver」 | Minao Ohse | おおくまけんいち | 星咲イリア、他 | |
3. | 「In our home」 | TWOFIVE | |||
4. | 「Happiness」 | TWOFIVE | |||
5. | 「Season Passage」 | TWOFIVE | |||
合計時間: |
映像外部リンク | |
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『この大空に、翼をひろげて』プレビュームービー (PULLTOP) - YouTube |
本作は「グライダー」「青春」といったキーワードを重視する作品として、2006年12月の時点で初期案が企画されていた[11]:130。作品構想の発端は「空と車椅子の少女」で、その車椅子の少女を空へ連れて行ってあげたい、という思いからであり[39]、動力を積まないピュアグライダーを題材にしたのは、とても自由で魅力的に感じたからだという[39]。そのときはウィル(ウィルプラスの前身)の社内コンペで『しろくまベルスターズ♪』に敗れ、約4年もの間お蔵入りとなる[11]:130。Yowは、2010年の11月に紺野アスタを招いて設定・シナリオをまとめ直すことにした[11]:130。紺野は企画書を一読して「地味」との印象を持ったという[11]:130。
当初の企画が『この大空に、翼をひろげて』に生まれ変わった決め手は「目標の明確化」(紺野)であった[11]:130。その時期、別件で気象に関する資料を集めていた紺野はモーニング・グローリーの存在を知るや、「これしかない!」と即座にYowに連絡を取った[11]:130。伴い、キャラクターの設定や世界観などの細部は詰め直すことになった[11]:130。
キャッチコピーは「好きになるって、こういうこと。きっと。」で、ディレクターのYowによれば「誰かを・何かを好きになる」ことが作品のコンセプト[2]。
Yowと紺野は2011年1月に滑空場へ取材に赴いた。元PULLTOPディレクターの朝妻ユタカの紹介によるものであった。この取材により、グライダーの組み立て工程や運用・飛行中の心情など、細部の描写が可能になったという[11]:131。紺野はまたこの時、物語の目標が「飛ぶためだけに飛ぶ」になるところ、航行距離や運用に制限のあるピュアグライダーは目標到達の達成感を描くのに適した素材ではないかという思いを強めたとしている[11]:131。
小鳥シナリオ終盤のクライマックスについては、重量のある複座機をゴム索で離陸させることが実際に可能かどうか、時間をかけた調査が行われた[11]:133。丘の上から複座式グライダーをゴム索曳航で飛ばしている資料がひとつだけ見付かり、作中の描写と条件面で一致していたことから、自信を持つことができたと紺野は述べている[11]:133。
2010年に発売された『恋神 -ラブカミ-』と同じく、八島タカヒロ、基井あゆむ、田口まことが原画を担当した。グラフィックチーフを兼任した八島にとっては2作目の原画担当で、『恋神 -ラブカミ-』では既存のPULLTOPユーザーを意識したキャラクターデザインだったが、本作では“新しいPULLTOP”を前面に出すため、キャラの頭身を高くするなどデザインを一新した[40]。即ち、「記号的」な要素を極力排除し、青春を生きる少女達をリアルに描いたのである[11]:124。またコックピットや機器類に関しても資料を集め[11]:124、背景スタッフと協力して[11]:127、実物どおりに描いた[11]:124。
トビウオ荘のサブキャラクター(由佳、早苗、亮子)は、最初は音声のみか、もしくは加えてシルエットを表示するつもりであったが、「寮っぽさはないし、なんだかホラー作品っぽくなるし……」とYowが立ち絵を描き足した。マスコットキャラクターのハットもYowが自ら筆を取ったものである[11]:134。
ビジュアルファンブックには声優のインタビューコメントが掲載されている。その中からいくつかを以下に紹介する。
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PULLTOPは2012年4月6日に本作体験版を公開した。その際、体験版ユーザーを対象にレビューコンテストを実施した[42]。
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映像外部リンク | |
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『この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY』プレビュームービー (PULLTOP) - YouTube |
ファンディスクについては、ディレクターのYowは「やれたらいいな」という程度の気持ちだったが、企画・シナリオ担当の紺野アスタが作る気満々だったという[32]。もともと紺野は本編制作時に「これで受け入れられなければ、今後はシナリオの書き方を変える」と玉砕覚悟で臨んでいたが、制作中からチーム内でのシナリオの評判が良く、その後公開された体験版の評判も良かったため、本編の発売直前にファンディスク制作が決定した[6]。PULLTOP初のファンディスクとして企画・制作された[22]。
本編の小鳥ルートのアフターストーリーは「受け継がれる翼」がテーマ[22]。本編のキャラクター人気投票でサブキャラクターながらも上位に入ったほたる・佳奈子をヒロインに昇格させた[22]。
PULLTOP初のファンディスクということもあり、おおくまは新オープニングテーマ「Brand-New World」を作るにあたり奮起したという[41]。おおくまはまた、詞の中において全ストーリーの重要イベントが触れられていると指摘し、Minaoの技量を賞している[41]。
小鳥の3Dモデリングアニメーションや音声のバイノーラル録音など、臨場感を高める演出がなされている[9]。
『SNOW PRESENTS』を制作する前、おおくまは星咲イリアの個人CDに参加していた。その際研究したことを踏まえ、星咲専用にカスタマイズした曲をオープニングテーマとして提供したという[41]。
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2012年5月25日の日本語版の発売に続き、2013年6月に英語ローカライズ版が発売された。PULLTOPは英語版を全年齢向けの内容に適合させるべく、全ての成人向けコンテンツを除去するという徹底的な改修を施した。2019年9月のNintendo Switch版(日本語、英語、中国語)の発売に際し、TheGamerは次のように作品紹介を行っている[43]。
2002年の設立以来、PULLTOPは30本以上の成人向けビジュアルノベルを制作してきた。当然ながら、それらのゲーム内容のために、同社はどのゲーム・プラットフォームへ移植するにも、大きな困難を抱えてきた。欧米でのリリースは言うまでもない。〔……〕成人向けコンテンツを除去するという同社の決定は、来る9月5日(予定)、ついに同社をしてNintendo Switchからの発売を可能たらしめたのである。
欧米でビジュアルノベルがブームを起こしているいま、この決定は驚きに値しない。ことに全年齢向けのビジュアルノベルが世界的に非常に好調であることを考慮すればなおさらである。
この節の加筆が望まれています。 |
イメージソング・エンディングテーマを歌った原は、収録時に「ささやくように、息成分を多めに」歌うよう指示がなされたといい、これが意外であったとしつつ、「曲が持つ爽やかさとかわいらしさに、ささやくような歌いかたがうまくマッチしていると思います」と語っている[44]。
CRUISE SIGNの発売日は二度延期されている。当初の予定は2014年9月25日であったが、2014年10月30日に一旦延期された[45]。2014年10月3日になり再度延期され、発売日は未定とされた[46]。最終的に2016年3月31日に発売された。
この節の加筆が望まれています。 |
部門名 | Getchu.com | TECH GIAN | BugBug |
---|---|---|---|
総合 | 3位/20位 | 7位/30位 | 3位/30位 |
シナリオ | 4位/20位 | 3位/10位 | 5位/30位 |
グラフィック | 8位/20位 | 10位/10位 | 部門なし |
音楽 | 9位/20位 | 5位/10位 | 4位/20位 |
システム | 圏外/20位 | 圏外/10位 | 28位/30位 |
ヴォイス | 部門なし | 部門なし | 9位/20位 |
ムービー | 6位/20位 | 部門なし | 部門なし |
エッチ | 圏外/20位 | 圏外/10位 | 圏外/30位 |
キャラクター | 0人/20位 | 1人/10位 | 1人/30位 |
評価 | ||||||||||||||||||||||||
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2012年4月27日、体験版に寄せられたレビューをもとに公式レビューが作成・公開された。概ね肯定的な意見を紹介しているが、バックログ機能の操作性が悪い点、フォントの変更機能がない点、シーンスキップ・前の選択肢に戻る機能がない点などが不満点として挙げられている[85]。
本編発売後のキャラクター人気投票では、小鳥が1位に選ばれた[11]:135。意外にも2位はあげはの妹のほたるであった[11]:135。3位は天音であったが、紺野にとってはこれも意外な結果であったという[11]:135。佳奈子もほたる同様サブキャラクターながら4位にランクインを果たしている[86]。
PULLTOPには「自分もグライダーやってます」といった感想や、工業系の職業に就いているユーザーからの意見が届けられた[11]:135。中には「グライダーに乗りに行きました」といったものもあった[11]:135。
FLIGHT DIARYの発売後にも人気投票が行われている。上位4名の顔ぶれに変わりは無かったが、3位と4位は入れ替わり、順に佳奈子、天音となった[87]。
受賞およびノミネート一覧 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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