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かえしとは「煮かえし」の略された物で、蕎麦汁(そばつゆ)に使われる調味料。基本的には、醤油に味醂を加え、煮かえしてアルコール成分を飛ばしたものとする説もある。このかえしを出汁で割って蕎麦汁が作られる。 また、ラーメンにおいてもスープで割る前のタレを、かえしと呼ぶことがある。
醤油に砂糖、味醂(場合によっては日本酒など)を加え、しばらく寝かせることによって作られる。寝かせるのは、醤油の角を取り味を熟成させるためである。基本的に材料は一緒であるが、作り方によって3種類に分けられる。店毎に作られ、出汁以上に店の味を決定付ける物であることから、店の秘伝とされることも多い。なお、つけ蕎麦用にかえしを濃く出汁で割った汁を辛汁(からつゆ)、温かい蕎麦用に薄めに出汁で割った汁を甘汁(あまつゆ)という。辛汁と甘汁で出汁を変える場合もある。蕎麦・ラーメン共に有名な山形県には蕎麦のかえしをラーメンのスープ(主に鶏系)で仕上げたラーメンの「鶏中華」がある。
加熱した醤油に砂糖、味醂を加える[2]。
砂糖、味醂を加熱して水飴状にして、非加熱の醤油に混ぜ合わせる。
少量の醤油を加熱して砂糖、味醂を加えた物を非加熱の醤油に混ぜ合わせる。
かえしにさらに味醂を加え寝かせた物を御膳(前)がえし(ごぜんがえし)、または上がえしといい、ざる蕎麦用のざる汁に使われる。上がえしとも言われるように、通常のかえしよりも濃厚な上級品である。しかし、現在ではもり蕎麦とざる蕎麦の違いは海苔だけの店が多く、御膳がえしを利用したざる汁を出す店は非常に稀である。
元々は醤油ダレの事であり、チャーシュー(煮豚)の煮汁を煮詰めた物を使う店がほとんどであった。現在は専用に作る店が多く、作り方も店によって大きく異なるが、基本的には出汁の出る物と一緒に煮詰めて作る。ラーメンの味覚のバリエーションが増えた事に伴い、味噌ダレ、塩ダレなども含めタレの総称としても使われる。
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