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対戦型格闘ゲーム ウィキペディアから
『あすか120%』(あすかひゃくにじゅっパーセント、ASUKA120%)は、ファミリーソフトから発売された対戦型格闘ゲーム。
プレイアブルキャラクターが全員女性(『リミテッド』以降を除く)の、いわゆるギャル格闘ゲームの先取り作品である。クラブ対抗の予算争奪格闘大会“部対抗予算争奪メガファイト”が舞台となっており、各部員はそれぞれのクラブの特長を活かした技を駆使して戦う。
シリーズ化され当初は一部のパソコンのみで発売されプレイキャラも6人と少なかったが、家庭用ゲーム機への移植となったPCE版『マキシマ』ではビジュアルシーンの他にプレイキャラを4人追加した上で格闘ゲームとして新たな必殺技が加わるなどリニューアルが成され、本格的な作り込みを見せた。
続いて1996年にはPSへと機種を変えた『スペシャル』を発売。『マキシマ』で発覚していた各部員の性能差を埋めるべくゲームバランスの調整、同じくハードの制約から欠損が発生していたスプライトの修正、一部の声優陣の交代などが行われた。更にはバランスを再調整したバージョン『スペシャルVer.2』が発売された。1997年にはPS版『エクセレント』が発売されるが、内容的にドラスティックな変化を欠き、AVG要素を取り入れたストーリーモードの導入以外は『スペシャル』のマイナーチェンジに留まった。
そのころアーケードゲーム『リミテッド』の開発が進められており、カネコと日立製作所(日立ソフトウェアエンジニアリング)によるアーケード基板スーパーカネコノバシステムが搭載される予定だったが、正式稼働には至らなかった[1]。最終的に、スーパーカネコノバシステムのメインCPU・SH-2がセガサターンにも使われていたことから、同作は1997年10月9日にセガサターン用ソフトとして発売された[1]。ライターのぜくうは著書『アーケード未発売・未稼働ゲーム大全2』の中でスーパーカネコノバシステムに関するトラブルに『リミテッド』も巻き込まれた形だと分析している[1]。
同年にはSSに機種を移した『リミテッド』も発売されておりグラフィックを大幅に刷新してキャラクターを大型化するなど意欲的な面も見られたが、家庭用ゲーム機としてのSS自体の低迷もあって人気には至らなかった。
そして1999年には、『リミテッド』のグラフィックを流用しつつ独自のシステムを取り入れた『ファイナル』がPSで販売された。新しい技やモーションの追加、バーニングゲージを消費してスーパーラッシュを発動するコンボシステムが採用されている[2]。同年には『ファイナル』のグラフィックを基にしたWin版『リターン』も発売された。
2段ジャンプと簡単なコマンド入力の必殺技を全キャラに採用した他に「ガードからのカウンター」、「ダッシュ技への連携」や技の「相殺システム」や「叩きつけ攻撃」、「受身」などシリーズ発売当時はまだ目新しい斬新な要素を多く取り入れていた。シリーズ初期より基本操作はボタン2つでほぼ全てのシステムが使用可能となっている(空きボタンはマクロ入力)。『スペシャル』以降の独自要素としてはゲージを一定まで溜めると表示が100%を超えて120%となり一定時間超必殺技が出し放題となるシステムがある。
開発は『リミテッド』まではフィルインカフェ、『ファイナル』ではファミリーソフト社内[3]、『リターン』では社外の開発会社[注釈 1]が担当。キャラクターデザインは『スペシャル』までは七瀬葵、『スペシャル』のパッケージや説明書等のキャラクターデザイン[注釈 2]、PS版『エクセレント』では石田敦子、『リミテッド』では華破玖、『ファイナル』、『リターン』では細雪純が担当した。作曲は全作とも与猶啓至が担当している。なお、七瀬葵は2019年10月2日に「あすかは自分から降りたわけではなくて、今後の展開でアニメ化とか大きくなったときのために契約書が必要じゃないでしょうか?と言ったら知らない間に絵描きが変わってしまったので、なんも言わなかったらまだ描かせてもらえていたかもしれないという後悔がずっとある」「プレステ版まではお話が来てた。ほんと悔しい。時たま思い出して鬱になる」などとTwitter(後のX)で語っている[4]。
ゲームアーカイブスの『ファイナル』以降関連作の新販売は途絶えたが、本シリーズのゲーム性は『ファントムブレイカー』シリーズへと受け継がれた。
2022年4月27日にオンラインゲーム『エデンズリッターグレンツェ』とのコラボを開催[5]。
日付は発売日。
声優の名前は本作出演時のもの。
未登場のプレイキャラが『WORKS』に記載されている。
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