ポリエチレングリコール
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ポリエチレングリコール(polyethylene glycol、略称 PEG, マクロゴールとも)は、エチレングリコールが重合した構造をもつ高分子化合物(ポリエーテル)である。 ポリエチレンオキシド(polyethylene oxide、略称PEO)も基本的に同じ構造を有する化合物であるが、PEGは分子量2万程度 (下記 CH2-CH2-Oの分子量が44なので、概ねn≦450)までのもの、PEOは数万以上のものをいう[3]。両者は物理的性質(融点・粘度など)が異なり用途も異なるが、化学的性質はほぼ同じである。
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概要 ポリエチレングリコール, 識別情報 ...
ポリエチレングリコール | |
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別称 Kollisolv, Carbowax, GoLYTELY, GlycoLax, Fortrans, TriLyte, Colyte, Halflytely, macrogol, MiraLAX, MoviPrep | |
識別情報 | |
略称 | PEG |
CAS登録番号 | 25322-68-3 ![]() |
ChemSpider | none |
UNII | 3WJQ0SDW1A ![]() |
E番号 | E1521 (追加化合物) |
ChEMBL | CHEMBL1201478 ![]() |
特性 | |
化学式 | C2nH4n+2On+1 |
モル質量 | 44.05n + 18.02 g/mol |
密度 | 1.125[2] |
危険性 | |
引火点 | 182–287 °C; 360–549 °F; 455–560 K |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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一般的な構造式は HO-(CH2-CH2-O)n-H と表される。PEG は水・メタノール・ベンゼン・ジクロロメタンに可溶、ジエチルエーテル・ヘキサンには不溶である。タンパク質など他の高分子に PEG構造を付加することを PEG化 (ペグか/pegylation) という。