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コナミアミューズメントが発行している、アーケードゲームの情報を記録するカード ウィキペディアから
e-amusement pass(イーアミューズメントパス)はコナミアミューズメント[1]が提供しているアーケードゲームのオンライン接続サービス「e-amusement」対応ゲームのプレイデータ(成績やキャラクターの能力など)を記録するためのICカード。略称は「イーパス」「アミュパス」「アミュパ」など。対応第1弾は2005年(平成17年)11月発売の『BASEBALL HEROES』。
2010年(平成22年)11月17日に稼働開始した『麻雀格闘倶楽部 ultimate version』を皮切りに、この日以降に稼動開始した一部作品で、電子マネーに対応している携帯電話(おサイフケータイ)のICチップやFeliCaを使用している電子マネーカードを利用してe-amusement passとして使えるようになった。本稿ではカードタイプにのみ対応する機能等については「カード」と記述する。
2018年(平成30年)9月5日より公式表記が全て小文字のe-amusement passに変更された。
本記事ではe-amusement passに付帯する形でサービスを開始した電子マネー「PASELI」(パセリ)についても説明する。
以前からコナミは、e-amusement対応のエントリーカード(磁気カード)を採用していたが、それらは各作品専用のもので互換性はなかった。例えば、『beatmania IIDX 9th Style』用のエントリーカードは『麻雀格闘倶楽部』などでは使えず、また、『pop'n music 9』のカードは『クイズマジックアカデミー』などでは使えなかった。また、同一作品であっても次回作稼働時には前作のカードは原則的に継続使用できず、カードを買い直す必要があった。
e-amusement passは、1つのe-amusement pass(カードまたは携帯電話)で『クイズマジックアカデミー』『pop'n music』『GuitarFreaks』『jubeat』『麻雀格闘倶楽部』などのe-amusement pass対応ゲーム全てに使用でき、また同一作品の続編作品は前作のプレイデータを引き継ぐ機能を持つようになったことで、エントリーカード時代の弱点がほぼ解消された。ただし基本的に1つのe-amusement passには、1つのゲームにつき1キャラクター(ユーザー)分のデータしか保存できないため、別のキャラクターやプレイデータを使用してゲームを新たに開始したい場合は、別のe-amusement passを作成する必要がある(例外として、『エターナルナイツ』では最大6キャラまでのデータを保存できる)。
技術的には、e-amusement pass自体には固有のカードナンバー(ユーザーコード・英数字16ケタ)のみ記録され、エントリーカード同様プレイデータは一切記録されていない。認証後にカードナンバーを使ってコナミのサーバからプレイデータをゲーム機にダウンロード、1プレイごとにプレイデータを自動的に保存して、認証解除後に最新のプレイデータがサーバにアップロードされる仕組みになっている。そのためエントリーカード同様、ネットワーク・システム障害発生時、定期メンテナンス中(毎朝5〜7時前後[2])、サービス終了後の旧作、店側でネットワークに接続していない(オフラインモード)といった場合には、e-amusement passを利用したプレイができない。但し、土日の定期メンテナンス中に限り、e-amusement passを利用したプレイが可能である。
登場当初はカードスロットにカードを差し込むタイプが中心だったが、電子マネー対応携帯電話への対応発表以降はカードをかざすだけで認証が行われるタッチ式カードリーダーが主流となっている。
先述の通りe-amusement passにはそれぞれ固有のカードナンバーが設定され、対応ゲーム機の認証(暗証番号登録)画面から確認できる。e-amusement公式サイトでは紛失/破損時の再発行は行わないと記載されているが、カードや携帯電話を紛失・破損した場合でもKONAMI IDにカードナンバーを紐付けしていれば、後述のサイトにて新しいカードまたは携帯電話にカードデータの引き継ぎができ、事実上の再発行サービスとなる。携帯電話の場合は電話機本体から直接カードナンバーを確認する手段がないため、カード以上にメモ及びKONAMI IDへの紐付けが強く推奨される。
引き継ぎ完了後、引き継ぎ先のpassの暗証番号は元のpassから引き継がれ、引き継ぎ元のpassは暗証番号が消去され未使用扱いとなる。各種限定カードの特典は原則1枚に付き1データであるが、引き継ぎサービスを利用することで、一枚のカードで複数ゲームの特典を受けられる[3]。対応ゲームのネットワークサービスが終了した場合は、データ閲覧サービスも同時に終了となる。
カード裏面の注意書きの変更などは何度か行われているため、表面のイラストのごとに世代を分けて説明する。
赤地に世界地図の絵が描かれたデザイン。材質は厚紙。カード表裏ともに印刷がはがれやすかった。
2008年(平成20年)4月25日発売。銀地に世界地図の絵と二重の円が描かれたものになっている。材質がプラスティックになり、さらに表面にコーティングが施されたことによって印刷面の耐久性が大きく向上した(材質変更はQMA5限定リエルカードから行われている)。2013年(平成25年)のブランドロゴ変更(枠のないコナミグループロゴへの統合)に伴い、ブランドロゴ部分だけを差し替えたバージョンが発売された。
2016年(平成28年)4月発売。白と赤のシンプルなデザイン[4]。今後のPASELIの発展のためセキュリティ性能が向上したが、その影響で一部旧機種において使用できなくなった。また、日本国内専用であること、日本以外(e-amusement対応ゲーム機が稼働している韓国なども含む)で使用したことによるトラブルに対する免責も明記されている。なお、後述する限定柄カードも3代目発売以降同じ仕様となることから、裏面のPASELIロゴの有無によって初代・2代目カードと見分けられるようになっている。
3代目カードで初代・2代目カードとの「完全な」後方互換が断たれたことで、コナミは3代目カード非対応機種のプレイには初代・2代目カードを使用するよう注意喚起を行っている。
また、この版からはICチップがFeliCa準拠のため、流通系ICカードや交通系ICカードが使えるようになった(カードのカードナンバーは、カード対応機種にかざした際に表示される)。
「(eのロゴマーク)-AMUSEMENT PASS」が明記されているものが3代目である。
2018年(平成30年)9月発売。白と赤の背景に水玉模様が入ったデザイン。このバージョンより名称が「e-amusement pass」とすべて小文字表記になっており、公式サイトや各種対応ゲームタイトル内の表記も順次変更されている。また、表面左下および裏面右側(一部の限定版では裏面のみ)に「Amusement IC」のアイコンが描かれており、裏面の16文字の英数字のカードナンバー(ユーザーコード)に代わり20桁の数字のアクセスコードが書かれている(16字のカードナンバーはゲーム機に表示される)。どちらの番号でもe-amusementサイトに登録可能で、登録後はカードナンバーとは別にアクセスコードも表示される。
2018年(平成30年)10月25日からAmusement ICによるセガ・インタラクティブのAime並びにバンダイナムコアミューズメントのバナパスポートとの相互利用が開始された。セガ・インタラクティブとバンダイナムコアミューズメントのゲームでは一部を除くタイトルで使用できる[5][6][7]。
2018年(平成30年)2月9日に、コナミアミューズメント、セガ・インタラクティブ、バンダイナムコエンターテインメント(当時)の3社は、アーケードゲーム用ICカードの仕様を統一することで合意。これにより、「Amusement IC」マークが入るカードは、セガ・インタラクティブ並びにバンダイナムコアミューズメント(同年4月1日付でバンダイナムコエンターテインメントからアーケードゲーム事業の移管を受けた上で、ナムコから商号変更)のアーケードゲームにも対応し、「Amusement IC」マークが入るAime並びにバナパスポートとの相互利用が可能となった[8][9][10]。2019年(平成31年)3月には、タイトーの「NESiCA」もAmusement ICに対応する予定で[11][12]、これにより4社のアーケードゲーム用ICカードは統一されることになった。コナミアミューズメントが今後リリースするタイトルは、全て「Amusement IC」対応となる[13]。なお、3代目までのカードは、セガ・インタラクティブ、バンダイナムコアミューズメント、タイトーのタイトルでは使用できない他、4代目カードもセガ・インタラクティブ、バンダイナムコアミューズメント、タイトーのAmusement IC非対応タイトルでは使用できない[14][15]。Amusement IC非対応タイトル(後述)に関しては、4代目e-amusement passや2代目Aime・バナパスポート・NESiCAは使用できず、3代目までのカードを継続して使用する。他社のゲームやサービスを利用しない場合も同様である。
使用回数に制限は無く、物理的損傷がなければ理論上半永久的に使用可能。また、プレイデータも当該ゲームのe-amusementサービス終了まで保持される[16]。カードの場合は全ゲームのサービスが終了しても暗証番号・PASELI利用設定等の設定情報が残るが、携帯電話の場合は一切残らない[17]。作品によっては次回作に引き継げる場合があり、新作をプレイするときに旧作からのデータを引き継ぐことができる(引き継ぎ期限あり[18])。
有効期限が設定されていたころは、下表の有効期限を過ぎた場合にデータが削除されていた[19]。この表はあくまでも最後にプレーした日付により付与されるもので、実際は2012年(平成24年)3月28日に全データの有効期限がなくなるため、実際の有効期限と異なることがある(2012年3月28日時点でデータの有効期限が残っていれば削除されることはない)。
最後にプレーした日付 | 有効期限 |
---|---|
2005年(平成17年)11月11日 - 2011年(平成23年)6月30日 | 最終プレーから180日 |
2011年(平成23年)7月1日 - 2012年(平成24年)3月27日 | 最終プレーから365日[20] |
2012年(平成24年)3月28日 - | なし(厳密にはオンラインサービス終了後に削除) |
有効期限が設定されていた時期には、大規模な災害・重大なシステム障害・ゲームの仕様変更等により多くの会員に影響が出ると予想される場合、コナミの判断によって特例措置が取られることもあった[21][22][23]。なお、不正行為と判断された場合は、自覚の有無にかかわらず予告無くプレイデータが削除されることがある。
KONAMI IDにe-amusement pass、若しくはAmusement IC対応カードを登録することで、各ゲームのプレイデータ閲覧・キャンペーンの応募・データ引き継ぎ・暗証番号変更・独自サービスの登録などが行える。また、1つのKONAMI IDには最大50個のPASSを登録できるが、同時に参照できるPASSは1つのみであるため、他のPASSのデータを閲覧するには切り替える必要がある。
詳細なプレイデータ閲覧等の機能は月額費を払うことで閲覧できる。データ閲覧サービスは全ゲーム共通で、対応ゲームのプレイデータが追加されてそのゲームのサービスを利用したい場合も月額費は変わらない。
コナミはかつて情報閲覧サイトとして、携帯電話(フィーチャーフォン)専用の「コナミネットDX e-AMUSEMENTコーナー」とパソコン専用の「e-AMUSEMENT PASSメンバーズサイト(以下メンバーズサイト)」を展開していたが、2011年(平成23年)4月25日にパソコン・携帯電話・スマートフォンに対応した登録制SNS「e-AMUSEMENT GATE(GATE・現e-amusement)」を開設、同年9月にはe-AMUSEMENT関連サービスを全てGATEに集約すると発表し[26]、2012年(平成24年)3月31日にコナミネットDX e-AMUSEMENTコーナーを、同年4月2日にメンバーズサイトをそれぞれ閉鎖した。
旧称「e-AMUSEMENT GATE」→「eAMUSEMENT」。2013年(平成25年)2月20日、一部機能をグループ企業のインターネットレボリューションが運営する「TSUTAYA.com kiwi(現・kiwi)」に統合して「eAMUSEMENT」に名称変更した。しかし2015年3月末にkiwiがサービスを終了することから、2014年11月28日実施予定のkiwiアカウントとKONAMI IDの統合作業完了後、kiwiに統合していた機能を再びeAMUSEMENTに統合する予定。なお、eとAMUSEMENTの間にハイフン(-)は入らない。2018年(平成30年)9月、「e-amusement」に名称変更した。
グループ掲示板やフレンド間のミニメール等で交流できるほか、ゲームによってはグループを「サークル」として設定することで、マッチング機能によって同じサークルのメンバーとの対戦や協力プレイができる。
PASS情報の確認(カードナンバー・プレイデータ)や管理(暗証番号変更等)ができる他、BEMANIシリーズなどのプレイデータ閲覧、『クイズマジックアカデミー』のキャラクターカスタマイズアイテム:『麻雀格闘倶楽部』のビジュアルアレンジなどのアイテム課金によるサービスも提供されている。
新規登録にはKONAMI IDが必要。過去にコナミネットDXやメンバーズサイトを利用していた場合は、KONAMI IDでログインすると登録していたPASSが全て引き継がれる。また、プロフィール設定にkiwiを利用するため、e-amusement登録と同時にkiwiにも登録される(KONAMI ID統合後は登録されない)。以前は使用済みPASS(暗証番号設定済・プレイデータ1個以上)のカードナンバーも必要であったが、2013年(平成25年)6月21日から開始された「e-amusement pass(仮想)」サービスで仮想PASSを発行することで、手元に使用済みPASSがない場合でも登録できるようになった。発行された仮想PASSはe-amusementサイト内でしか使用できないものの、暗証番号・PASELI使用設定・プレイデータ作成等カードまたは携帯電話による正式なPASSと同等の機能を持ち、データ引き継ぎサービスを使って正式なPASSに移行できる。
一部作品では、スペシャルサイト(作品の公式サイト)とe-amusementサイトを統合しており、スペシャルサイトの閲覧自体はe-amusementに登録しなくても利用可能である。
登録完了後すぐに利用できる機能。全て無料。
詳細データの閲覧には基本的に「e-amusement ベーシックコース」への加入が必要(月額税込324円[28]。決済方法はクレジットカードまたはPASELI)。全国ランキングなど一部項目は無料で閲覧できる。括弧内は対応しているシリーズ作品で、『※』は稼動予定の作品。なお、ベーシックコースは原則として毎月1日に自動更新(月額料金決済)されるが、「お試し目的やミッション目的で1ヶ月だけベーシックコースに入りたい」というユーザーのために途中解約も可能で、その場合も解約手続きを行った月の月末までは再課金なしでベーシックコースの利用を再開できる(ただし月末までに解約しないと翌月分の課金が発生する)。
購入にはPASELIが必要。
ゴルフシミュレーター「ゴルフコネクション」およびスイング診断機「スイングチェックアイ」のトレーニングデータ閲覧サービス(コナミグループのデジタルゴルフが開発、合併により2014年(平成26年)1月から2016年(平成28年)10月まではコナミデジタルエンタテインメントが販売し、コナミグループ再編に伴い2016年11月以降はコナミアミューズメントが販売)。当初はe-AMUSEMENT GATE(現e-amusement)本体で展開していたが、2012年(平成24年)3月に独立。ただ独立したとはいえシステムは共通で、e-amusementと同じ手順で利用可能(KONAMI IDにゴルフコネクションまたはスイングチェックアイのデータが記録されたe-amusement passを登録してログイン)。2012年9月から、詳細データの閲覧に必要な月額課金コース『ゴルフコネクション ベーシックコース(後にデジタルゴルフ ベーシックコースに名称変更)』が開始されたが、『e-amusement ベーシックコース』と違って現時点ではPASELIによる月額料金決済に対応しておらず、利用中のKONAMI IDで『e-amusement ベーシックコース』に加入している場合でも別に登録が必要。
旧称「e-AMUSEMENT CLOUD」。e-amusement対応タイトルをPCやスマートフォンでプレイ可能なサービス。詳細はコナステを参照。
コナミネットDXを利用中のKONAMI IDを使って同サイトにカードナンバーを登録すると、そのe-AMUSEMENT PASSを使ってプレイした各ゲームの詳細なプレイデータを携帯電話で確認できた。メンバーズサイト非対応で当サービスでのみプレイデータ閲覧可能なゲームもあった。コナミネットDXの月額会員向けサービスだったが、GATEへのサービス集約に伴い2011年(平成23年)12月1日より無料化、翌2012年(平成24年)3月31日付で閉鎖された。
e-AMUSEMENT GATE同様、ゲームデータの閲覧ができた。GATEへのサービス集約に伴い2011年(平成23年)12月1日より無料化、翌2012年(平成24年)4月2日付で閉鎖された。
括弧内は対応シリーズ。続編のサービスがGATEに移行したものを含む。現在はすべて終了している。
サービス終了に伴い2011年(平成23年)12月1日より全て無料化。
購入にはPASELIが必要。
コナミのアーケード向け電子マネーサービスで、名称は「Pay Smart Enjoy Life.」(ペイ・スマート・エンジョイ・ライフ)を略した造語。『PASERI』と誤表記されている場合がある。イメージカラーは野菜のパセリと同じ緑色だが、野菜のパセリの綴りはparsleyである。2016年(平成28年)6月30日まで単位として「P」(1P=1円)を使用していたが、同年7月以降は「円」表記[30]。
前身である「コナミコイン」は、2008年(平成20年)4月にe-AMUSEMENT PASSメンバーズサイトで『クイズマジックアカデミー5』のキャラクターカスタマイズアイテム販売サービス用の課金ポイントとして導入された。2009年(平成21年)9月にアミューズメント施設における電子マネー機能を追加[31]、名称も「PASELI」に変更された。パソコンでコナステをプレイする際は本ポイントのみの決済となる。(スマートフォン、タブレット(iOS/Android)でのコナステアプリではCPという専用のポイントが別途必要であるが、購買部からPASELIにて購入可能である。)
家庭用ゲーム機であるPlayStation Vita用ソフト『麻雀格闘倶楽部 新生・全国対戦版』にも対応しているほか、2014年(平成26年)には、他社製品やゲーム以外(飲食店[32]など)で使えるようにすることも発表されている[33]。2016年2月にはセガ・インタラクティブとの間でアミューズメント施設向けの電子マネーインフラの協業を検討することに合意し[34]、2016年(平成28年)10月に両社は、マルチ電子マネーサービスの概要を発表した。概要では、PASELIの他にも、交通系電子マネー、流通系電子マネーを1つの機器(「シンカターミナル」)で対応する。同年秋の試験導入を経て、2017年(平成29年)4月17日から全国展開を開始した[35][36][37]。セガ エンタテインメントのICカード対応店舗では、他社を含めたほとんどのアーケードゲームに対応している[38]。
PASELI対応店舗(入口等に対応店舗であることを示すステッカーが貼られており、対応ゲームのデモ画面でも確認できる)では、通常のクレジットプレイとPASELI使用プレイが選択でき、PASELIを利用した場合にのみ選択できるモード・サービス(サービス内容については各ゲームの記事を参照)もある。従来は現金プレイとPASELI料金の基本設定が同額の場合が多かったが、2014年ごろからPASELIの基本料金を高くする一方で、PASELI専用のコンテンツの充実が図られるようになった。PASELIの基本料金を値上げした時点で、一部の機種では現金でプレイすると値上げ前には存在しなかった制限を受けるようになった[39]。1プレイの基本料金は現金プレイと同額だが、PASELI専用のオプションが選択可能になったり、大会結果や月間店内ランキングで優遇されたりする場合もある[40]。これらの設定は全て店舗の裁量次第となっている。
料金は細かく設定することが可能で、PASELI使用プレイの方が安い(クレジットプレイの方が安い)設定も可能。また、消費税が増税されても正確に転嫁できることから、1プレイ103円に設定する店舗も出現している。なお、PASELI使用可能状態では他人の乗っ取り(PASELIを勝手に使用するプレイ)防止のため、プレイ料金の決済方法選択時に「完全にゲームを終了させてから離席してください」という趣旨の警告文が出現する。また『エターナルナイツTRUST』などPASELIが使用可能なメダルゲームでも、乗っ取りにより勝手にメダルやアイテムを購入される恐れがあるため同様の警告文が出現する。プレイ時間が長期に渡りやすく、途中休憩が可能な麻雀格闘倶楽部などでは店舗次第で休憩ボタンによる途中退席が認められている場合がある。その場合、復帰時に利用中のPASSを読み込ませた上で再度暗証番号の入力が必要となり、時間切れの場合はその場で強制終了扱いとなる。
家庭用ゲーム機での使用はKONAMI IDがあれば可能である。また、アーケードゲームで使用するには、e-AMUSEMENT GATEでPASELIが使えるよう設定を変更する。同じKONAMI IDに複数のe-AMUSEMENT PASSが登録されている場合は、それぞれのe-AMUSEMENT PASS毎に設定を行う必要がある。この設定は後から変更することができる。PASELIはKONAMI ID単位で管理されており、1つのKONAMI IDにつき18歳未満・仮ID・生年月日未登録時は20,000円まで、20歳以上は100,000円まで保有可能[41]。同じKONAMI IDに登録されている複数のPASSの利用設定を有効化することで各PASS間でPASELIを共有できる。有効期限は、最後にチャージもしくは使用した日から3年[42]。全てのKONAMI IDで1ヶ月にチャージできる額は200,000 円までである。
コナミのアーケードゲーム並びに家庭用ゲーム以外の機器におけるPASELI使用の手順は以下の通りである[43]。
当初は専用サイトからチャージする(PC・携帯電話対応、スマートフォンはPCサイト)しかなかったが、現在では後述するPASELIチャージ機により店舗でのチャージも可能になった。専用サイトの決済手段には、クレジットカード・BitCash・WebMoney・PASELIカード(プリペイドカード1,000円)・銀行振込(ゆうちょ銀行・三井住友銀行のインターネットバンキング登録が必要)がある。専用サイトでのチャージ可能金額は500円・1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円・30,000円の7種類固定[44]、銀行振込は3,000円・5,000円・10,000円・30,000円の4種類固定で端数単位のチャージはできない。残高100,000円までチャージでき、同一月でチャージできるのは200,000円までである。PASELIカードについては後述参照。
また2011年(平成23年)4月19日より、専用サイトでのチャージにクレジットカードを使用した場合、残額が設定した値以下になると自動的にチャージされるオートチャージサービスが開始された。[45]利用状況に応じ設定可能になり、オートチャージを行う残額とチャージする金額(どちらも1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円の5段階)を設定してチャージ手続を完了させると、以後は残額が設定値を下回ると設定された金額が自動的にチャージされる。オートチャージされるタイミングは残高が設定額以下になった時ではなく、その次のプレーの際に行われる。[46]オートチャージ設定は専用サイトから自由に変更・解除出来る。なお、1日のオートチャージ回数が一定数(1日10回)を超えるとオートチャージは停止され、再開するには専用サイトからオートチャージ回数をリセットしなければならない。
2011年(平成23年)3月9日より全国アミューズメント施設で『PASELIカード』の発売が開始された。カードを購入して専用サイトにアクセス、裏面のスクラッチ部分を削ると表れるひらがな18文字(6文字-6文字-6文字)のコードを入力することで1,000円がチャージされる(PC・携帯電話どちらからでもチャージ可能)。後述するPASELIチャージ機により、店舗でのチャージが可能となったため、PASELIカードの販売は終了したが発行済みのPASELIカードは使用可能。
2012年(平成24年)3月26日からは自動販売機型の『PASELIチャージ機』が順次稼働が開始され、現金で直接チャージができるようになった(従来はKONAMI IDの登録とPASELI使用設定が必須であったが、2013年(平成25年)8月15日よりKONAMI ID未登録のe-AMUSEMENT PASSを読み込ませた場合、仮登録のKONAMI IDがPASELI使用可能状態で付与されるようになった)。e-AMUSEMENT PASSをかざして暗証番号を入力した後、現金紙幣を投入する。現在千円札以外の紙幣が投入できず、一度にチャージできる金額は1,000円固定であり、千円札を追加投入することで2,000円以上チャージができる。チャージ機に置き換わる形でPASELIカードの店舗向け販売は終了している[47](購入済みカードのチャージは引き続き可能)。利用者の年齢にかかわらず、19,001円以上ある場合はチャージできない。PASELIチャージ機でのチャージは7:00頃[48]~23:59までしかできない。チャージ機に何らかのエラーが発生すると次の営業日までチャージを受け付けない仕様になっている。また、機械のカギの不正解錠などの深刻なエラーの際はオプションで警報を鳴らせるようになっている。
2015年(平成27年)3月23日から導入されたPASELIポイント[49]は、ゲーム機でのゲームプレー、e‐amusementサイト購買部でのアイテム購入、コナミスタイルでの商品購入時に、日当たりの使用金額200円(消費税込)ごとに1ポイント付与(200円未満の場合も1ポイント付与)[50]され、10ポイント単位で10円に変換できる。PASELIポイントの有効期限は翌年度末(例:2022年4月1日-2023年3月31日に発生したポイントは2024年3月31日まで有効)[51]。また、e-amusementサイト購買部やコナミスタイルなどで商品を全額に限り、PASELIポイントで購入することができ、現金やPASELI残高で購入した時よりも少し安くなる(割引額は商品によって異なる)。
KONAMI以外の機種や、店舗での商品の購入の際にPASELIを使用できるようにする機械。PASELIポイントも同時に付与される仕組みになっている。
1:料金をタッチパネルで選択する。
2:金額を確認して、e-amusement passをPASELIリーダー(タッチパネル)に当てる。
店舗またはe-AMUSEMENT CLOUDでサービス提供中の作品を記述する。
このほかにもeAMUSEMENT ベーシックコース(eAMUSEMENT月額会員)の決済手段としても使用可能。
タイトル | 対応開始時期 | 機能・備考 |
---|---|---|
クイズマジックアカデミー(7-) | 2010年3月 | カスタマイズアイテム購入(販売自体はQMA5で2008年4月開始) 復習モード オンライン協力プレー(7-天の学舎) 店内協力プレー(7-天の学舎。第3エリア以降[52]) サークル協力プレー(8-天の学舎) 協力プレーお助けアイテム購入(8-) 予習回数追加(賢者の扉-) プレミアム復習(天の学舎[53]-) 魔法石、マジカ増量(天の学舎[53]-) 予習・復習時の正解発表(天の学舎[53]) |
麻雀格闘倶楽部(我龍転生-) | 2010年4月 | ゲーム稼働開始は2009年11月(我龍) ビジュアルアレンジ販売は2009年12月開始 PASELI用追加ミッションあり コンティニュー料金が独自のものになる FIGHT CLUB VIPと連動した専用演出の販売 |
Dance Dance Revolution(X2-) | 2010年7月 | 1曲ごとのプレイ(X3 vs 2ndMIXまで)
ステージ保証あり(2014-) PASELI専用プレイモードあり(A3、2023年11月-) |
jubeat(knit-) | 1曲ごとのプレイ(knit) 1クレジットのプレイ曲数指定(copious以降) フルコンボチャレンジ対象楽曲追加(saucer) スタンダードモード(saucer filfill前期) BONUS TUNEポイント獲得量増加・追加オプション設定(saucer filfill後期) | |
beatmania IIDX(18 Resort Anthem-) | 2010年9月 | PASELI専用プレイモードあり ラウンド保障あり |
REFLEC BEAT | 2010年11月 | ラウンド保障あり 獲得できるライム数(経験値)の増加等(limelight) パステルアドベンチャーを有利に進められる(colette) 曲選択・マッチング時間延長(coletteまで) EXTRA ROUNDへの進出(groovin'!!) |
pop'n music(19 TUNE STREET-) | 2010年12月 | カード購入+3 - 4曲プレイが可能(店舗により異なる) 『HELLO! POP'N MUSIC』は未対応のまま2016年2月4日サービス終了 |
天下一将棋会(2-) | 2011年2月 | PASELI用追加ミッションあり 棋譜販売あり(2012年1月終了) |
GuitarFreaks(XG2 Groove to Live-) | 2011年3月 | 『 - V8』は対応されないまま終了 XG2で選択可能なV8相当のCLASSICモードでは利用可能(XG2のみ) ラウンド保障あり(GITADORA) ロング曲のプレイ(GTDR OverDrive)Standard以上で利用可能 ライバル参照(GTDR OverDrive)Standard以上で利用可能 バトルモード(GTDR OverDrive)Standard以上で利用可能[54] Premium Free モード (GTDR FUZZ-UP) |
DrumMania(XG2 Groove to Live-) | ||
スティールクロニクル | 2011年12月 | スティールカプセル券が3枚→5枚へ |
ワールドサッカー ウイニングイレブン アーケードチャンピオンシップ(2012-) | フリーキックチャレンジがプレイ可能 背番号カスタマイズ セッティング・移籍交渉時間延長 | |
SOUND VOLTEX | 2012年1月 | PASELI用追加ミッションの計画もあったが消滅(初代) 選曲レベル制限解除・最低2曲保証(II) ブラスターゲージの状況にかかわらずINFINITE BLASTERの挑戦が可能(II) |
エターナルナイツ(TRUST-)→エルドラクラウン★ | 2012年3月 | メダル(クレジット)購入 PASELIショップにおける専用アイテム購入 PASELI専用ゲーム『勇者覚醒』(LEGEND、2014年2月 -) |
Dance Evolution ARCADE | おごりプレイ (2人プレイ時に片方が2人分のクレジットを支払う機能) 最初から全難度選択可能 途中FAILEDなし | |
GI-GranDesire(S含む) ★ | 2013年3月 | 「競走馬カード」を獲得するスロットゲームで スペシャルスロットが回せる。 |
アニマロッタ(2 アニマフェスティバル-)★ | 2013年4月 | ゲーム稼働開始は2013年3月(2) メダル(クレジット)購入 PASELIショップにおけるアクセサリー購入 |
SILENT SCOPE BONE-EATER | 2014年7月 | ストーリーモード最高難度「BONE-EATER」を最初から選択可能 |
SCOTTO | 2014年12月 | 独自機能は特にない |
ディズニー ツムツム | 2015年3月 | 独自機能は特にない |
MÚSECA | 2015年12月 | ラウンド保障あり |
ノスタルジア | 2017年3月 | 「FORTE(フォルテ)」モード (難易度「Expart」を全曲最初から選択可能) |
ボンバーガール | 2018年8月 | |
Dance aDound | 2022年3月 | |
QuizKnock STADIUM | 2022年3月 | |
チェイスチェイスジョーカーズ | 2022年12月 |
タイトル | サービス開始時期 | サービス終了時期 | 備考・機能 |
---|---|---|---|
ラブプラス アーケード カラフル Clip | 2011年2月 | 2014年7月31日 | 写真撮影上限が4枚→24枚へ |
ロードファイターズ | 2010年11月 | 2015年5月20日 | ゲーム稼働開始は2010年9月 PASELI用追加ミッションあり |
BASEBALL HEROES(2010 WINNER-2014) | 2010年9月 | 2015年6月30日 | VSチャレンジが1プレイ単位で可能 JOYメダルの入手 選手スカウト(2014) |
METAL GEAR ARCADE | 2011年4月 | 2016年11月30日 | ゲーム稼働開始は2010年12月 |
オトメディウス | 2014年8月 | 2016年12月15日 | e-AMUSEMENT CLOUDでプレイ可能。 |
モンスターストライク MULTI BURST | 2015年3月 | 2017年7月20日 | 独自機能は特にない |
ミライダガッキ | 2013年6月 | 2017年8月31日 | 独自機能は特にない |
BeatStream | 2014年7月 | ラウンド保障あり・選曲レベル制限解除 全ステージクリアでEXTRA STAGE |
タイトル | ハード | 発売日 | 備考 |
---|---|---|---|
麻雀格闘倶楽部 新生・全国対戦版 | PS Vita | 2011年12月17日 | 対局チケット購入に使用可能 |
通常購入可能なデザインの他に、家庭用ゲームソフトの発売特典などで様々な限定柄のものが製作されている。また、『クイズマジックアカデミー4』限定版から「全国のアミューズメント施設で数量限定で販売」という形態も取られるようになった。これらの限定柄カードの一部には、特定のゲーム(基本的にデザインされている絵柄の作品)で使用した場合にのみ特典が得られるものもある。
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