M982 エクスカリバー
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M982 エクスカリバー(以前の名称は XM982)は、155mm口径の誘導砲弾である。射程が延長されたこの砲弾はレイセオン・ミサイルシステムズおよびBAEシステムズABにより開発された。このGPS誘導の砲弾は、友軍の兵員から150mから70mといった近接支援の状況でも用いることができる。
M982 エクスカリバー | |
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種類 | 誘導砲弾 |
原開発国 | スウェーデン/ アメリカ合衆国 |
運用史 | |
配備先 |
スウェーデン アメリカ陸軍 カナダ |
開発史 | |
製造業者 | BAEシステムズAB/レイセオン・ミサイルシステムズ |
値段 | 68,000USドル[1] |
諸元 | |
重量 | 48kg[2] |
全長 | 99.6cm |
直径 | 155mm |
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口径 | 155mm |
有効射程 |
インクリメントIa-1: 23km インクリメントIa-2: 40km[3] |
射程 |
インクリメントIa-1: 23km インクリメントIa-2: 40km[3] |
弾頭 | PBXN-9 |
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誘導方式 | GPSに加えて慣性誘導 |
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アメリカ合衆国では2015会計年度の計画予算19億3,410万USドルにて7,474発の取得を計画した。2015年9月、770発近くのエクスカリバーが戦闘で発射されている[4][5]。
エクスカリバーは、従来の砲兵用砲弾を代替するための長射程兵器として開発され、より精度の改善されたGPS誘導を備えている[6]。エクスカリバーは仕様に応じて約40kmから57kmの射程を持ち、半数必中界(CEP)はおよそ5mから20mである[7][8][9][10][11]。射程延長は折畳み式の滑空翼により達成されたもので、これにより投射体は、標的へと向かって弧を描く弾道飛行の頂部から滑空を行うことができる。
本弾薬はアメリカに拠点を置くレイセオン・ミサイルシステムズにより誘導機構が、またスウェーデンの企業であるBAEシステムズ・ボフォースで弾体、基礎構造、弾道及び搭載内容が共同開発された[6]。 エクスカリバーは標準的な弾薬の射程を超えた位置にある目標や、副次被害を最小限化するために投入される。これは火砲からの直射弾道が地形によって妨害される時や、友軍歩兵から範囲150m内の精密射撃に用いられる[6][12]。この弾薬には多機能信管が装備されており、空中炸裂、固い地面での着発、もしくは目標内部へ貫徹してからの炸裂がプログラムできる[13]。
エクスカリバーの最初の実戦投入は2007年夏のイラクであり、94%の砲弾が標的の近傍4mに着弾するという高度な成功を収めた。この性能は非常に強い印象を与え、アメリカ陸軍は以前の月間生産量18発から150発への生産の増強を計画した[14][15]。2012年、エクスカリバーは戦闘中の新記録である射程36kmに到達した[15]。
エクスカリバーと火砲との互換性はイギリスのAS-90自走砲、スウェーデン製のアーチャー自走榴弾砲、南アフリカのG6 155mm自走榴弾砲、アメリカ合衆国のM198 155mm榴弾砲/M777 155mm榴弾砲/M109 155mm自走榴弾砲、またドイツのPzH2000自走榴弾砲で確保されている[16]。