iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxは、Appleが設計・販売しているスマートフォンである。2021年9月14日に発表され、9月24日に発売された[2]。本製品は、2021年9月14日に事前ビデオ収録によるオンライン開催されたApple Special Eventにおいて、iPhone 13iPhone 13 miniとともに発表された[3]

概要 ブランド, キャッチコピー ...
iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro Max
Thumb
Thumb
iPhone 13 Pro シエラブルー
ブランド Apple
キャッチコピー すべてがプロ。
Oh. So. Pro.
販売開始日 2021年9月24日 (3年前) (2021-09-24)
先代機 iPhone 12 Pro/12 Pro Max
後継機 iPhone 14 Pro/14 Pro Max
関連機種 iPhone 13/13 mini
iPhone SE (第3世代)
iPhone 14/14 Plus
フォームファクタ スマートフォン
サイズ

Pro:
高さ: 146.7 mm
幅: 71.5 mm
厚さ: 7.65 mm
Pro Max:
高さ: 160.8 mm
幅: 78.1 mm

厚さ: 7.65 mm
重量 Pro: 203g
Pro Max: 238g
OS iOS 15.0(初期搭載)iOS 18.1
SoC A15 Bionic
CPU 6コア (高性能コア×2 + 高効率コア×4)
GPU Apple独自設計 5コア
メインメモリ LPDDR4X 6GB
ストレージ 128GB, 256GB, 512GB, 1TB
バッテリー Pro: 11.97Wh
Pro Max: 16.75Wh
入力方式 マルチタッチ静電容量方式
ディスプレイ
  • Pro: 6.1インチ(155mm) 対角、2532×1170ピクセル, 460ppi[1]
  • Pro Max: 6.68インチ, 2778×1284ピクセル, 458ppi[1]
  • ProMotion搭載Super Retina XDR
  • P3広色域
  • 1000 cd/m2最高輝度(通常), 1200 cd/m2最高輝度(HDR) [1]
背面カメラ 1200万画素(4032×3024px)
超広角: 13mm F1.8
広角: 26mm F1.5
望遠: 77mm F2.8
前面カメラ 1200万画素TrueDepthカメラ
サウンド 空間オーディオ、Dolby Atmos
接続 3GLAA対応4GEVS-SWB)・5G(Sub6)
Wi‑Fi 6
Bluetooth 5.0
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前モデルからの主なアップグレードは、カメラ性能の強化・向上、新しいA15 Bionic SoC、ProMotionと呼ばれる10〜120Hzの可変リフレッシュレートディスプレイなどである[4]

歴史

iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxは、第9世代iPad第6世代iPad miniApple Watch Series 7、iPhone 13およびiPhone 13 miniとともに、2021年9月14日にアメリカ合衆国カリフォルニア州クパチーノApple Parkで撮影・収録されたバーチャルプレスイベントで正式に発表された[5]。予約注文は、9月17日午前5時(PST)に開始された[6]。価格は、それぞれの前世代と同じ、iPhone 13 Proが999米ドル、iPhone 13 Pro Maxが1099米ドルからである[7]

2022年9月8日にiPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxの発表に伴い、Apple Storeでの販売を終了した。

デザイン

Thumb
iPhone 13 Pro(アルパイングリーン)の背面

画面上部のスピーカの位置が移動し、ノッチの大きさが以前のiPhoneモデルよりも20%程度小型化されている[8]。また、背面のカメラが大型化している[8]

カラーはシルバー、グラファイト、ゴールド、シエラブルー、アルパイングリーンの5色が展開されている。シエラブルーはパシフィックブルーに代わる新色で、グラファイトはスペースグレイから変更した名称である。2022年3月9日のAppleイベントで、新色のアルパイングリーンが発表され、同年3月18日に発売された。

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名前
シルバー
グラファイト
ゴールド
シエラブルー
アルパイングリーン
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仕様

日本では全ての販売網・キャリアで、SIMフリー(SIMロックのない状態)で販売される[9]

ハードウェア

iPhone 13 Pro、 iPhone 13 Pro Maxには、iPhone 13、13 miniと同様、A15 Bionicプロセッサが搭載されているが、iPhone 13、13 miniには4コアのGPUが搭載されているのに対し、iPhone 13 Pro、Pro Maxには5コアのGPUが搭載されている[10]。5Gモデムとして、Snapdragon X60[11]が搭載されている[12]

ディスプレイ

iPhone 13 Proは6.1インチのディスプレイを備えており、より大きなiPhone 13 Pro Maxは6.7インチのディスプレイを備えている。どちらのモデルにもSuperRetina XDR OLEDディスプレイが搭載されており、iPhoneでは初めてProMotion可変リフレッシュレートが搭載されている。いずれもiPhone 12シリーズ同様、表面に強化ガラスのCeramic Shieldを採用している[13]

カメラ

iPhone 12 Pro、12 Pro Max同様に超広角・広角・望遠の3つのカメラが搭載されているが、12 Pro Maxより大きなセンサーと明るいレンズが搭載され[14][15]、広角カメラでは高精度のセンサーシフト式手ブレ補正を行う。光学式手ぶれ補正を備え、新たにナイトモードにも対応した望遠カメラは3倍ズーム(参考:iPhone 12 Proの2倍ズーム、12 Pro Maxの2.5倍ズーム)に強化され、超広角カメラと合わせて最大6倍の光学ズームに対応している。より速いセンサーを備えた超広角カメラでは、モード切替え無しで2cmまで寄れるマクロ写真撮影、マクロビデオ撮影ができる[16]

低照度での撮影に強くなり、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの広角カメラの場合、暗い場所での性能が最大2.2倍向上(iPhone 12 Pro、12 Pro Max比)した[17]

また、背面には引き続きLiDARが搭載され、ARに用いられる他、暗い場所での撮影時にオートフォーカスにも使用され、ナイトモードポートレートも撮影可能である。

TrueDepthカメラは従来通り1200万画素となっており、赤外線センサを備えFace IDに利用される。iPhone 11シリーズ以降から搭載されたナイトモードに対応し、4Kビデオ撮影(最大60fps)が可能である。

全てのカメラでスマートHDR 4、シネマティックモード、最大4K/30fps(128GBモデルは1080p/30fps)のProResでの録画にも対応している[16]

スピーカー

iPhone 7以降のモデルと同様に、液晶画面側の上部の通話用スピーカと本体下面にスピーカが内蔵され、横画面で使う時にはステレオスピーカとなる。またiPhone 1111 Proシリーズから導入された「サイコ・アコースティック」[18]による空間オーディオにも対応する。

マイク

上部と本体下面、3カメラ部分に内蔵され、ステレオ音声収録が可能な他、高度な環境音抑制が行われる。 マイクの仕様が変わったことにより、12シリーズ以前にあった電話ノイズキャンセリング機能が廃止された。

バッテリー

iPhone 13 ProはiPhone 12 Proよりも最大で1.5時間バッテリ駆動時間が長く、iPhone 13 Pro MaxはiPhone 12 Pro Maxより最大で2.5時間バッテリー駆動時間が長く、iPhone史上最も長いバッテリー駆動時間(2021年9月14日現在)となっている[19][20]

急速充電

iPhone 13 Pro/Pro Maxには急速充電に対応するApple USB-C - Lightningケーブルが添付されている[21]。20Wで急速充電を行うと30分で50%まで充電できる[22]。iPhone 13 Pro Maxでは、30Wを超えるUSB-C電源アダプタを使用すると27Wが最大出力になる[23]。iMacのUSB-Cポートでは15Wでの急速充電が出来る他、MacのUSB Type-AポートでもUSB-PDより遅い10Wで急速充電ができる。

ワイヤレス充電

Qiでは、最大7.5Wに対応する[21]MagSafeおよびQi2(iOS 17.2以降)では、最大15Wに対応する[24]

ソフトウェア

iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxには、初期出荷ではiOS 15 (19A341)がインストールされている。このiOS 15は単体リリース前のビルドであり、正式版の19A346にアップデートが促される。10月1日、Apple Watchでロック解除できない不具合などが解消された15.0.1(19A348)がリリースされた[25]

5G対応と通信速度

5G NR

ドコモでは受信最大4.2Gbps/送信最大218Mbps[26]と発表されている。KDDIでは受信最大4.2〜3.7Gbps/送信最大218Mbps[27]と発表されている。ソフトバンクでは受信最大2.4Gbps/送信最大159Mbpsに留まる[28]

5G NRの対応周波数: n1 (2100MHz)・n2 (1900MHz)・n3 (1800MHz)・n5 (850MHz)・n7 (2600MHz)・n8 (900MHz)・n12 (700MHz) ・n20 (800DD)・n25 (1900MHz)・n28 (700APT)・n29 (700Lower SMH)n30 (2300WCS)・n38 (TD2600)・n40 (TD2300)・n41 (TD2500)・n66 (AWS-3)・n71 (600 MHz)・n77 (TD3700)・n78 (TD3500)・n79 (TD4700)[21]

※太字は新たに加わったバンド。

※斜体は、日本国内で対応するsub-6GHz帯[29]

4G

ドコモでは受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbps[30]と発表されている。ソフトバンクでは受信最大838Mbps/送信最大46Mbpsに留まる[28]

  • FDD-LTE:バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71。
  • TD-LTE:バンド34、38、39、40、41、42、46、48。

iPhoneモデルのタイムライン

iPhone 15 ProiPhone 15 ProiPhone 15iPhone 15iPhone 14 ProiPhone 14 ProiPhone 14iPhone 14iPhone 13 ProiPhone 13 ProiPhone 13iPhone 13iPhone SE (第3世代)iPhone 12 ProiPhone 12 ProiPhone 12 MiniiPhone 12iPhone 11 ProiPhone 11 ProiPhone SE (第2世代)iPhone XSiPhone XSiPhone XiPhone 11iPhone XRiPhone 8iPhone 8iPhone SE (第1世代)iPhone 7iPhone 7iPhone 6SiPhone 6SiPhone 6iPhone 6iPhone 5CiPhone 5iPhone 5SiPhone 4SiPhone 4iPhone 3GSiPhone 3GiPhone (初代)
出典: Apple Newsroom Archive[31]

参照

参考文献

外部リンク

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