IOTA (暗号通貨)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
IOTA(アイオータ)は、IOTA財団を主導にオープンソースプロトコルに基づいて開発が行われているP2P型決済及びデータ共有網、暗号通貨である。ビットコインなど他のブロックチェーン型暗号通貨とは違い、タングル(英: Tangle)と呼ばれる有向非巡回グラフ(英: Directed acyclic graph, DAG)を利用[1]して非許可型分散型台帳を実装している[2]。タングル上で行われる価値交換は暗号通貨であるIOTAトークンを介して行われ、決済記録を含むタングル上でのあらゆるデータの読み書きに使われる形式及びタングルの仕組みそのものを一括りにしてIOTAプロトコルと呼ぶこともある。
IOTA | |
---|---|
Prevailing IOTA logo | |
ISO 4217 コード | IOT |
使用開始日 | 2016年6月11日 (2016-06-11)[3] |
情報源 | Initial coin offering |
使用 国・地域 | 世界 |
総発行量 | 2,779,530,283,277,761 IOTA |
上位単位 | |
103 | KiloIOTA (Ki) |
106 | MegaIOTA (Mi) |
109 | GigaIOTA (Gi) |
1012 | TeraIOTA (Ti) |
1015 | PetaIOTA (Pi) |
通貨記号 | IOT, MIOTA[4] |
2016年7月11日にIOTAのオープンベータテストが開始された[3]。
IOTAのトランザクションはP2Pネットワークの参加者が共有するタングル上で、仲介者なしにユーザーが発行する。 ユーザーがトランザクションを発行するためには、タングル上の他の2つの過去のトランザクションを承認しなくてはならない[5]。送信されたトランザクションが、受け手から確定したと認められるためには、十分なレベルの承認を集めなくてはならない(つまり、他のユーザーたちから、十分な回数の承認を受けなくてはならない)[6]。 このシステムは、中央格納データベースや単一の管理者を置かずに運用され、一般的な分散型台帳技術に固有のスケーラビリティや取引手数料の問題に取り組んでいる[7]。
IOTAは、トランザクションで価値とデータを交換できる決済レイヤーと見なすこともできる[8]。
他の機能(例:スマート・コントラクト等)はその決済レイヤーの上層に構築される可能性があるが、IOTAのコア・プロトコルの開発は効率性の最大化に傾注されてきた。