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『GOTH リストカット事件』(ゴス リストカットじけん)は、乙一による日本の小説。単行本は角川書店より2002年7月に刊行された。第3回本格ミステリ大賞受賞作[2](同時受賞は笠井潔の『オイディプス症候群』)。元々はライトノベル雑誌『ザ・スニーカー』に掲載されていたが(イラスト:緒方剛志)、ライトノベルとして発売されず、一般小説として発売されたという変則的な経緯を持つ。
本作を2冊に分けた文庫本『GOTH 夜の章』(「暗黒系」「犬」「記憶」を収録)、『GOTH 僕の章』(「リストカット事件」「土」「声」を収録)、さらに番外編が収録されているビジュアルブック『GOTH モリノヨル』(写真:新津保健秀)が発売されている。
2007年、日本とアメリカで映画化が決定。
高校生の「僕」と森野夜は人間の持つ暗黒面に強く惹かれる。そんな二人は毎回、奇妙な巡りあいで猟奇的な事件に関わっていくことになる。
最近起こっている連続殺人事件に関係すると思われる手帳を拾った森野夜は「僕」にそれを見せる。そこにはまだ見つかっていない死体の放置場所が書かれており、二人は死体を見つけ出すことにした。
動物、人間の老若男女を問わず手だけを切り落とし持ち去るという事件が起こっていた。その犯人を特定することができた「僕」は、ある計画を実行することに。
町内で犬の連続連れ去り事件が発生。「僕」は犯人の犯行現場をつきとめる。
「僕」と森野夜は、彼女の寝不足を治すための紐を買いに行った帰り道に、彼女は寝不足の原因である過去の事件を話しだした。
人を生きたまま棺に入れ、埋葬することにとりつかれた男・佐伯。彼は第二の犠牲者を出そうとしていた。そして「森野夜」の生徒手帳を持つ少女が棺に入れられる。
廃病棟で起こった女性惨殺事件。その被害者の妹は、その事件の犯人だと名乗る少年からひとつのカセットテープを渡される。
死体の撮影をする日々を過ごしていた「私」は、ある日「僕」と約束をすることになる。
大岩ケンヂによるコミカライズ作品。
比較的原作に忠実であるが、「リストカット事件」「暗黒系」「土」「記憶」という順番で収録されており、「犬」は漫画化されていない。また、漫画版での「記憶」は、「記憶」と「声」を組み合わせた展開になっている。漫画版での森野夜は主人公同様、暗黒面を持つ以外はごく普通に暮らす少女となっている。
2008年12月20日に公開された。「暗黒系」「記憶」をベースとしたオリジナルストーリーである。
CMイメージソングとしてヴィジュアル系ロックバンドDの楽曲「what is Going On with The Human」が起用された。
20世紀フォックスで企画中。
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