2021年の台風
2021年に発生した台風のデータ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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2021年の台風(2021ねんのたいふう、太平洋北西部および南シナ海[注 1]で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに準拠する。
本記事に含まれる熱帯低気圧の中心気圧や風速、発生場所・日時等及びそれらの出典は発表された直後の速報値である可能性があります。気象庁は台風消滅後も事後解析を行い、その結果を確定値として公開します。確定値が公開された場合、データを確定値に修正していますが、各節中の出典は速報値のままであるものが殆どとなります。資料として利用される際にはご注意ください。なお、確定値の出典である気象庁HPのリンクは、#各熱帯低気圧の影響の「出典」にまとめて掲載してあります。(2021年1月) |
軌跡の地図 | |
最初の熱帯低気圧発生 | 1月20日 |
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最初の台風発生 | 2月18日 |
最後の台風消滅 | 12月20日 |
最後の熱帯低気圧消滅 | 12月22日 |
最も強かった 台風 |
台風2号 – 895 hPa, 120 kt |
熱帯低気圧の総数 | 31 |
台風の総数 | 22 |
タイフーンの総数 | 10 |
スーパータイフーンの総数 | 5 |
超大型台風の総数 | 1 |
総死亡者数 | 不明 |
総被害額 | 不明 |
2019, 2020, 2021, 2022, 2023 |
2021年の台風発生数は、平均25.1個を下回る22個であった。日本の影響については、日本への接近数が平均11.7個より少ない9個、日本への上陸数は、平均値と同じ3個であった(平均3.0個)。だが、上陸自体がなかった2020年に引き続き2年連続で、台風が暴風域を伴ったまま日本に上陸することはなく、これは統計史上初のことである[注 2]。また、2020年は全体的に南シナ海へ行く経路をする台風が多かったが、2021年は北上して来る台風も多く、経路が分散している。
台風1号の発生は2月18日。2月の台風発生数の平年値は0.1個と、統計上は年間で最も台風の発生しづらい時期であるが、過去10年間の2月には5つの台風が発生していて、2年に1つのペースで発生していることになる。[1]
4月14日に発生した台風2号は、発生してから急速に発達し、猛烈な勢力にまで発達。4月に初めて900hPaを下回る台風となり、895hPaまで発達した。[2]また、ノット基準での最大風速(10分平均)が120ktとなったため統計史上5番目に最大風速の強い台風ともなった。[3]
7月後半から、台風の活動は活発になり、7月19日から7月22日は台風6号・台風7号によるダブル台風、8月5日から8月8日までには台風9号・台風10号・台風11号によるトリプル台風となった。また、2016年以来5年ぶりの台風10号と台風11号による逆転現象も発生した。
なお、本年5月20日に改正災害対策基本法が施行された。これにより、レベル4は避難勧告が廃止され、避難指示に一本化された。レベル5には、2019年に新設された災害発生情報から実際に災害の発生を確認できなくても切迫した状態で発令できるよう、表現が変更された「緊急安全確保」が新たに導入された。
8月4日に発生した台風9号では、九州地方に上陸し、「緊急安全確保」が発表された地域も少なくない。ちなみに、この数日後には、九州地方を中心に線状降水帯が発生し、重大な被害をもたらしている。
台風12号は、熱帯低気圧が中央太平洋から越境し、フィリピンの東で発生した。しかし、今年も越境台風は発生せず、最後に発生したのは、2018年(平成30年)台風17号で、3年連続で越境台風発生なし、ということになった。
10月から台風の発生ペースは落ちるものの、台風21号や22号のようにカテゴリー5の台風が発生した。台風22号は、12月に発生し、フィリピン南部を通り、フィリピンに被害をもたらした。[4]
この年は、台風8号が台風としては統計史上初めて宮城県に上陸した(東北地方の太平洋側に上陸した台風としては2016年の台風10号に次いで2番目)ほか、台風14号が統計史上初めて福岡県に上陸するなど、上陸地点に関して平年と異なる記録が複数生まれた[5]。
2011年以来10年ぶりに「台風23号」が発生しなかった年となった。