1968年 オーストラリア選手権(1968ねんオーストラリアせんしゅけん、1968 Australian Championships)は、オーストラリア・メルボルン市内にある「クーヨン・テニスクラブ」にて、1968年1月19日から29日まで開催された。
- テニス4大大会にプロ選手の出場を解禁する「オープン化措置」が実施される前、アマチュアテニス選手によって行われた最後のイベントである。そのため、大会名称は「1968年全豪テニス選手権」となっており、現在のような「全豪オープン」になるのは1969年からである。この点は間違えやすく、注意を要する。
- 男子シングルス・女子シングルスとも「62名」の選手による6回戦制で行われ、2人の第1シードのみに「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があった。
- シード選手は男子16名、女子14名。男女とも変則的なドローシート(抽選表)を組み、奇数シード番号に2人ずつを割り当てた。(男子第11シードの1人が、直前に欠場したと考えられる。)
男子シングルス
- 1. ビル・ボウリー (初優勝)
- 1. フアン・ヒスベルト (準優勝)
- 3. マニュエル・オランテス (ベスト8)
- 3. レイ・ラッフェルズ (ベスト4)
- 5. バリー・フィリップス・ムーア (ベスト4)
- 5. グラハム・スティルウェル (2回戦)
- 7. マイケル・ベルキン (ベスト8)
- 7. ディック・クリーリー (ベスト8)
- 9. アラン・ストーン (3回戦)
- 9. ピーター・カーティス (1回戦)
- 11. スタリョ・スギアルト (2回戦)
- 13. ゴンド・ウィジョヨ (1回戦)
- 13. フィル・デント (ベスト8)
- 15. 神和住純 (2回戦)
- 15. レイ・ケルディー (3回戦)
男子シングルス
準々決勝
- ビル・ボウリー vs. マイケル・ベルキン 16-14, 6-3, 6-3
- バリー・フィリップス・ムーア vs. マニュエル・オランテス 6-1, 4-6, 6-3, 4-6, 6-1
- レイ・ラッフェルズ vs. フィル・デント 1-6, 6-2, 6-1, 3-6, 6-0
- フアン・ヒスベルト vs. ディック・クリーリー 6-4, 10-12, 7-5, 7-5
準決勝
- ビル・ボウリー vs. バリー・フィリップス・ムーア 10-8, 6-4, 7-5
- フアン・ヒスベルト vs. レイ・ラッフェルズ 10-8, 3-6, 6-2, 6-3
- “Our Open - 100 years of Australia's Grand Slam” (我らのオープン-オーストラリア・グランドスラムの100年史) News Custom Publishing, Victoria, Australia (2004) ISBN 1-876176-60-1
- Bruce Matthews, “Game, Set and Glory: A History of the Australian Tennis Championships” (ゲーム・セット・栄冠-オーストラリア・テニス選手権の歴史) The Five Mile Press, Victoria, Australia (1985) ISBN 0-86788-078-3