.arpa
TLDの一種 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
.arpaはトップレベルドメイン (TLD) の一つで、インターネットのインフラのためだけに利用されている。このドメインは、Webサイトが登録されているような一般的なTLDと違い、IPアドレスからホスト名を調べる用途などに使われる。
概要 施行, TLDの種類 ...
.arpa | |
---|---|
施行 | 1985年 |
TLDの種類 | インフラ用 |
現在の状態 | 利用可能 |
管理団体 | IANA |
後援組織 | Internet Architecture Board |
利用地域 | IPアドレスの逆引きなどアドレスとルーティングパラメータの領域を掌る。(アメリカ国防総省国防高等研究計画局に由来する) |
使用状況 | 一般ユーザーの目には見えない裏方として使われており、数も少ない。 |
登録の制限 | 指定されたインフラ用途のみに厳しく限定されている。 |
階層構造 | - |
関連文書 | RFC 3172 |
紛争解決方針 | None |
ウェブサイト | IANA .arpa info |
テンプレートを表示 |
閉じる
.arpaドメインは、元々Domain Name System (DNS) への移行を円滑に進めるための一時的な方法として用いられたドメインである。ARPANETはアメリカ国防総省国防高等研究計画局 (ARPA) によって生み出されたインターネットの前身で、DNSが1985年に導入されたとき、ARPANETのホスト名は末尾に.arpaが付け加えられドメイン名に変わった。正式なTLDとしてルートに登録されることは無かったが、他のネットワークでも、.uucpや.bitnetといった擬似ドメインをホスト名に加えるところがあった。このような形のドメイン名は他のより有益なTLDに置き換えることによって、早い段階で排除されていった。
しかしながら、in-addr.arpaがDNSの逆引きに使用されていたため、.arpaを削除・移行することは非現実的だということが分かった。一時は、.arpaを削除するために新しくインフラ用データベースが.intドメイン上に作られたこともあった(例えばIPv6の逆引き用にip6.intが予約された)。しかし2000年5月に、この方針は撤回され.arpaはインフラ目的のために存続することになり、.intは国際機関のためだけに使われることになった。新しい方針によると、バクロニムとして、.arpaはAddress and Routing Parameter Areaの略だということになった。