飢えと豊かさと道徳
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『飢えと豊かさと道徳』(うえとゆたかさとどうとく、Famine, Affluence, and Morality)は、ピーター・シンガーが1971年に著し、1972年に『Philosophy & Public Affairs(英語版)』で発表したエッセイ。裕福な人々は一般に西洋文化で考えられているよりはるかに多い財産を人道支援に寄付する倫理的義務があると主張する。シンガーの主張はバングラデシュの事例に限らずあらゆる状況に適用できるものであるが、バングラデシュ独立戦争の移民が飢餓で苦しんでいる状況に触発されて書かれたものであり、当時の状況が例として言及されている。西洋の倫理思想の例として広く認められている[1]。