電気けいれん療法
治療法の一つ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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電気痙攣療法(でんきけいれんりょうほう)は、両前頭葉上の皮膚に電極をあてて頭部に通電することで、人為的に痙攣発作を誘発する治療法である[1][2]。ECT(英語: electroconvulsive therapy)、電撃療法(英語: electroshock theraphy: EST)、電気ショック療法(ES)[3]とも言う。
概要 電気けいれん療法, ICD-10-PCS ...
電気けいれん療法 | |
---|---|
治療法 | |
電気けいれん装置と患者 | |
ICD-10-PCS | GZB |
ICD-9-CM | 94.27 |
MeSH | D004565 |
OPS-301 code | 8-630 |
MedlinePlus | 007474 |
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ECTには大きく分けて、四肢や体幹の筋に痙攣を実際に起こすもの(有痙攣ECT)と、筋弛緩剤を用いて筋の痙攣を起こさせないもの(修正型ECT、無痙攣ECT)に分類され、用いる電流も「サイン波」型と「パルス波」型に分類できる。
1938年、イタリア・ローマのウーゴ・チェルレッティとルシオ・ビニ(英語版)によって創始された、元は精神分裂病(現在の統合失調症)に対するショック療法として考案されたものである。日本では1939年(昭和14年)に、九州大学の安河内五郎と向笠広次によって創始された。その後、他の疾患にも広く応用されて急速に普及し、精神科領域における特殊療法中、最も一般化した治療法である[4]。作用機序は不明である[5][6]。
多くの場合、ECTはインフォームド・コンセントを得たうえで[7]、大うつ病・躁病・緊張病の治療手段として用いられている[8][9]。