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女性器前方に位置する、性的に敏感な突起状の器官 ウィキペディアから
陰核(いんかく、英: Clitoris)は、哺乳類における雌(女性)の外性器に備わる小さな突起物の名称である。陰梃(いんてい)とも呼ばれる[注釈 1]。発生学的には男性における陰茎に相当する。男性の生殖器と同様に充血して膨張し、硬さが出てくる(陰核の勃起)[1]。先端の陰核亀頭は成人女性で約5-7mmほどの大きさであり、亀頭部に刺激が与えられると性的興奮を感じる。
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英語のクリトリスは、ギリシア語におけるクレイトリス(κλειτορίς, kleitoris)に由来し、鍵またはネジのような封じるものを意味するクレイス (κλείς) を語源とする。
女性器の上部にある器官である。陰核の大部分は体内にあり、男性のペニス同様に海綿体組織である細長い陰核体および陰核亀頭から成る。
陰核は存在場所とその構造上、胎内での発生過程から性的興奮を高めるためにのみ特化した器官と考えられ、相同器官である男性のペニス(陰茎)が泌尿器および生殖器としての両方の機能があるのと大きく異なっている。陰核には泌尿器としての働きはない。男性のペニスと同様、陰核も心理的あるいは直接的な刺激による、性的興奮により充血し勃起する。
中世、キリスト教社会では女性の性的快楽は禁止された。貞節な女性には陰核がないと信じられていたようである。1593年の魔女裁判で、裁判官(男性)は被告(女性)の陰部を詳細に観察し、陰核をついに見いだした。そして裁判官はそれを「悪魔の乳首」と信じ、有罪を宣告した。
宗教的、民族的な習慣として、陰核の一部または全部を切除する行為が多くの民族に見られる。現在でもいくつかの民族においてこの習慣は残っており、女性への重大な人権侵害であるとして問題視されている。
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