野馬操田
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野馬操田(やばそうでん、拼音: yěmǎcàotián イエマァーツァォティェン)は、シャンチー(中国象棋)の残局(終盤)の1つである。「江湖四大名局」の1つ。野馬噪田とも。
初期の局面は駒の配置が異なり、1801年に出版された『百局象棋譜』では紅方の一・四に兵、黒方の1・4に卒が配置されている。1817年に出版された『竹香齋象戲譜(中国語版)』では、黒方の1・4の卒は除かれているが、紅方の一・四の兵は残っている。1879年に出版された『蕉窗逸品』で現在の配置となった[1]。
紅方の帥には詰めろがかかっている。開始局面は紅方が有利なように見え、2枚の俥と1枚の傌で黒方を簡単に詰ますことができるように錯覚するが詰まず、十数手進むと、紅方の俥と傌が、黒方の車と卒と戦う局面となる。原譜は引き分けとされていたが、研究の結果、黒の勝ちという結論が出ている。