輸送酵素
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輸送酵素(ゆそうこうそ、英: Translocase)とは、通常細胞膜を横切って別の分子を移動させるのを助ける蛋白質の総称である。
これらの酵素は、膜を横切るイオンや分子の移動、あるいは膜内での分離を触媒する。この反応は「サイド1」から「サイド2」への移動と呼ばれるが、これはそれまで使われていた「イン」と「アウト」という表記が曖昧であったためである[1]。輸送酵素はグラム陽性菌で最も一般的な分泌系(英語版)である。
また、転移RNA(tRNA)と伝令RNA(mRNA)をリボソーム内を移動させる機能を持つことから、現在では翻訳伸長因子Gと呼ばれる蛋白質の以前の呼称でもある。