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習慣やファッション、刑罰等の医療以外の目的で人間の身体の形状を変えること ウィキペディアから
身体改造(しんたいかいぞう、body modification)は、習慣やファッション、刑罰等として身体の形状を変更すること。広義の身体装飾に含まれ、伸長・狭窄・切開・切断・縫合・焼灼などの手段を用い、人間の肉体に意図的に、また多くの場合は恒久的に変形を施すことで装飾する行為である[1]。民族学・文化人類学の分野では身体変工(mutilationまたはdeformation)と呼ばれ[1]、人体改造や肉体改造とも呼ばれる。
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身体改造行為の歴史は古く、石器時代にも遡るとされる。また地理的にも広い範囲に数多くの事例が存在する。変工の目的としては、医療、儀礼、呪術や宗教(シャーマニズム)、身分地位・性別・年齢・所属・職業等の表示や、刑罰、また純粋に美意識に基く装飾まで様々なものが見られる[1]。伝統的な身体変工は、他の文化圏から「未開で野蛮な行為」だとされたり、また幼少期から時間をかけて変形させるものは「野蛮で残酷な習慣」と見なされ、差別の理由とされる場合もある。
身体改造行為は、多くの場合、身体の形状を変更したうえで自然な形に見せる美容整形とは区別される[2]。なお「肉体改造」と表現する場合には、特にボディビルなどのエクササイズを指すこともある。これらでは、肉体を構築(ビルド)することを目的に、運動や筋肉トレーニング、サプリメントの服用などといった行為を行い、近年ではそれらが医学的に研究されたスポーツ医学の分野で、科学的に肉体(筋肉など)を構築する技術が発展している。
身体改造は、極端な事例では肉体の持つ機能を損なう場合もある。また現代におけるファッションとしての身体改造の施術の多くは、たとえ生命に関わる危険性の高いものであっても、正規の医療資格者や施設以外で行われ、自ら施すことも少なくない。大抵の場合は失敗なく完了するとはいえ、ときには重篤な感染症等を引き起こし、医師による治療が必要になったり、意図せぬ障害が残ることもあるため、医療機関での施術が可能になるための活動もなされている[3]。
身体改造には、多様な方法がある。
現代において、理由は様々であるが、過剰な身体改造を施すことを探求し、また実演を含むパフォーマンスを行う人たちがいる。ストーキング・キャットは自らを虎の姿に改造しようとした。ファキール・ムサファー(w:Fakir Musafar)は自らの身体改造を「ボディー・プレイ」と呼ぶ。ジェネシス&ポーラ・P・オリッジの様々な身体改造による変貌のさまは、2011年の第61回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門で上映されたドキュメンタリー映画『The Ballad of Genesis and Lady Jaye』で描かれた。
また、身体改造愛好者の大会もある。身体改造サイトBMEが主宰する世界大会モドゥコン(ModCon)は、1999年にカナダのトロントにて第1回が開催された。BEMは2003年より野外イベントBEMフェストも開催し、愛好者たちの交流の場となっている。日本でもクラブシーンなどでパフォーマンスが行われることがある。
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