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超大国
世界全体に対して、政治的にも経済的にも大きな影響力を及ぼす国家 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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超大国(ちょうたいこく、英: superpower)とは、世界規模で影響力を行使したり戦力投射したりする広範な能力を特徴とする、支配的な地位を持つ国家である。これは政治力・経済力・軍事力・技術力・文化力に加え、外交力やソフトパワーによる影響力を組み合わせることで実現する。伝統的に、超大国は大国の中でも傑出した存在である。
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最初は第二次世界大戦中の1944年に、アメリカ・イギリス・ソ連に初めて適用された[1]。冷戦中で大英帝国が崩壊し、米国とソ連は世界を支配するようになった。冷戦が終結し、1991年にソ連が解体された後は、米国のみが超大国であるとされた[2][3][4]。
2010年代には、中国の経済・軍事・技術・外交・ソフトパワーの影響力が増大し、世界の新興超大国とみなされるようになった[5][6][7][8]。インド太平洋地域における戦力投射を測定する『Lowy Institute Asia Power Index』では、8つのパワー指標のほぼすべてにおいて中国と米国が大きな影響力を持っていることを理由に、両国を超大国としている[9]。中国は経済的資源・将来的資源・経済的関係・外交的影響力・文化的影響力の五つの指標で米国に次ぐ2位に立ち[10][11]、軍事力は米国やロシアに次ぐ第3位となることから[12][13][14]、世界第二の超大国としての地位を確立している[15][16]。