読み先習の法則
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読み先習の法則(よみせんしゅうのほうそく)とは、「漢字の読みを先に指導し、読みが充分身についた時点で書く練習を行うと効果が高い」という漢字指導の法則。日本の教育史上では、澤柳政太郎が「読み書き雁行の法則(よみかきがんこうのほうそく)[注 1]」として1920年(大正9年)ごろ発見した[2]。同様の法則に石井勲が提唱した「石井式漢字教育」(「石井方式」「石井式漢字早教育」とも呼ばれる)がある。石井式漢字教育とは、「漢字で表記するのを本則とする言葉は、最初から漢字で表記して指導し、読むことを先行させて教える」というものである。どちらも「読むこと」を先行させる方が、漢字をよく覚えられるという点では同じ法則を述べている[3]。