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菅沢ダム(すげさわダム)は、鳥取県日野郡日南町、一級河川・日野川水系印賀川に建設されたダム。高さ73.5メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・灌漑・工業用水道・発電を目的とする、国土交通省直轄の多目的ダムである。ダム湖(人造湖)の名は日南湖(にちなんこ)という。
菅沢ダム | |
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所在地 |
菅沢ダム管理支所 鳥取県日野郡日南町菅沢字川西山112-10 |
左岸所在地 | 鳥取県日野郡日南町大字菅沢字川東山 |
位置 | |
河川 | 日野川水系印賀川 |
ダム湖 | 日南湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 73.5 m |
堤頂長 | 210 m |
堤体積 | 204,000 m3 |
流域面積 | 121 km2 |
湛水面積 | 110 ha |
総貯水容量 | 19,800,000 m3 |
有効貯水容量 | 17,200,000 m3 |
利用目的 | 洪水調節・灌漑・工業用水道・発電 |
事業主体 | 国土交通省中国地方整備局 |
電気事業者 | 鳥取県企業局 |
発電所名 (認可出力) | 日野川第一発電所(4,300kW) |
施工業者 | 清水建設 |
着手年 / 竣工年 | 1962年 / 1967年 |
出典 | [1] |
備考 | 旧名:印賀川ダム |
鳥取県西部を流れる日野川(全長77キロメートル)は、中国山地に端を発し、美保湾(日本海)へと注ぐ、鳥取県最大の河川である。流域には県内有数の穀倉地帯があり、また水力発電による工業化も進められてきた一方で、農業・工業用水の不足や、洪水の頻発といった課題が生じていた。1961年(昭和36年)以降、国直轄による河川改修事業が実施されることとなり、治水・利水双方の目的から菅沢ダムの建設が計画された[2]。建設地点は支流の印賀川で[3]、ダムの目的は次の通りである[4]。
1959年(昭和34年)4月1日、建設省(現・国土交通省)による調査が開始され、1962年(昭和37年)4月1日に菅沢ダム調査事務所が、1964年(昭和39年)4月1日には菅沢ダム工事事務所が設置された。同年7月21日に道路の付替工事が着工され、10月15日にダム建設工事が起工、1965年(昭和40年)5月25日にダム本体工事が着手となった。その間、地元では菅沢ダム対策協議会を結成。移住先の斡旋といった補償が提示され、1966年(昭和41年)3月20日に集団移住を完了した。同年4月8日よりコンクリートの打設を開始し、5月27日に定礎式を、1967年(昭和42年)11月30日には湛水式を行い、1968年(昭和43年)3月31日に竣工。竣工式は同年5月27日に開催され、10月1日から管理所を設置して運用開始となった[7]。
1979年(昭和54年)にダム周辺環境整備事業が、2005年(平成17年)1月にはダム管理庁舎建て替え工事の定礎式を行っている[7]。また、ヒンジ式取水設備の老朽化に伴い、新しい円形多段式選択取水設備および小規模放流管の設置工事が2007年(平成19年)度より進められ、2013年(平成25年)春に運用開始となった[8]。
また、菅沢ダム管理支所にてダムカードの配布が行われている。
周辺には、菅沢神社や聖滝などの観光スポットがあり大宮地区は印賀鋼の発祥の地である。
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