茶葉のパラドックス
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茶葉のパラドックス(ちゃばのパラドックス、tea leaf paradox)とは、ティーカップにお湯と茶葉を入れて撹拌すると、茶葉が遠心分離機のようにカップの端に押しやられるのではなく、カップの底の中央に移動する現象のことである。
このパラドックスは、1857年にジェームズ・トムソンが初めて物理的に正しく説明した。トムソンは、二次流れ(英語版)の出現(地球大気とティーカップの両方)を「底面の摩擦」と正しく結びつけた[2]。円環における二次流れの形成については、1868年にはジョセフ・バレンティン・ブシネスク(英語版)が理論的に扱っている[3]。川の曲がりくねった流れにおける底面近くの粒子の移動については,1913年にA.Ya. Milovichが実験した[1]。1926年にアルベルト・アインシュタインが発表した論文では、川岸の浸食を説明し、ベーア=バビネの法則を否定している[4][5]。