磁気軸受
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磁気軸受(じきじくうけ、magnetic bearing)とは、回転体を磁気浮上によって支持する軸受である。
磁気軸受の利用はまず、特殊環境下における回転機(例えば、ターボ分子ポンプ、遠心圧縮機、電力貯蔵用フライホイールなど)から始まった。 磁気軸受は磁気浮上による非接触支持を行うため、摩耗がない。 そのため、潤滑油が不要であり、軸受の寿命は半永久的である。 潤滑油を必要としないため、従来の軸受では困難であった真空環境や超低温環境での運転が可能となる。 当初は高コストで従来の軸受に比べ大型であり、実用化されている分野は限られていたものの、2021年時点ではパソコンのCPU用の冷却装置に使われるほど普及が進んでいる。 また、磁気軸受は宇宙環境での使用に有利であると考えられるが、信頼性の点から実用化が妨げられているようである。