甲状腺機能亢進症
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甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)とは、甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が過剰になる疾患である[3]。甲状腺ホルモンは細胞レベルで非常に大切なホルモンであり、体の殆どの組織に影響を及ぼす。代謝内分泌疾患の一つ。 この逆は甲状腺機能低下症であり、甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作らない疾患である[4]
概要 甲状腺機能亢進症, 概要 ...
甲状腺機能亢進症 | |
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トリヨードチロニン (T3, 図示) と サイロキシン (T4)は、どちらも甲状腺ホルモンである。 | |
概要 | |
診療科 | 内分泌学 |
症状 | 神経過敏、筋力低下、睡眠障害、心拍数増加、暑がり、下痢、甲状腺肥大、体重減少[1] |
発症時期 | 20–50歳[2] |
原因 | バセドウ病,多結節性甲状腺腫,中毒性腺腫,甲状腺炎症 ,ヨウ素過剰摂取 ,合成甲状腺ホルモン過剰摂取[1][2] |
診断法 | 問診し、血液検査で確定[1] |
合併症 | 甲状腺ストーム[2] |
使用する医薬品 | 交感神経β受容体遮断薬、メチマゾール[1] |
治療 | 放射線療法、投薬、外科手術[1] |
頻度 | 1.2% (米国)[3] |
分類および外部参照情報 | |
Patient UK | 甲状腺機能亢進症 |
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徴候や症状は人によって異なり、神経過敏、筋力低下、睡眠障害、心拍数の増加、暑がり、下痢、 甲状腺の肥大、手の震え、体重減少などである[1]。 一般的には、高齢者や妊娠中の症状はそれほど深刻ではない[1]。まれな合併症として甲状腺ストームがあり、これは感染症などの要因で錯乱や高熱などの症状が悪化し、しばしば死に至る[2]。
有病率は、米国では人口の約1.2%である[3]。女性では2~10倍の頻度で発症する[1] 。発症は一般には 20~50歳の間であるが[2]、全体的にはこの疾病は60歳以上の人に多く見られる[1]。