猪苗代水力電気
明治末期から大正にかけて存在した日本の電力会社 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
猪苗代水力電気株式会社(いなわしろすいりょくでんき かぶしきがいしゃ)は、明治末期から大正にかけて存在した日本の電力会社である。猪苗代湖(福島県)を源流とする日橋川に水力発電所を開発し電力供給事業を経営した。
概要 種類, 略称 ...
種類 | 株式会社 |
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略称 | 猪苗代水電・猪電 |
本社所在地 |
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設立 | 1911年(明治44年)10月30日[1] |
解散 | 1923年(大正12年)4月30日[2] |
業種 | 電気 |
事業内容 | 電力供給事業 |
歴代社長 |
仙石貢(1911-1914年) 豊川良平(1914-1919年) 仙石貢(1919-1923年) |
公称資本金 | 5000万円 |
払込資本金 | 2825万円 |
株式数 |
旧株:42万株(額面50円払込済) 新株:58万株(12円50銭払込) |
総資産 | 3422万4211円(未払込資本金除く) |
収入 | 203万5416円 |
支出 | 67万3367円 |
純利益 | 136万2049円 |
配当率 | 無配当(前期まで年率10.0%) |
株主数 | 2995人 |
主要株主 | 岩崎久弥 (14.9%)、仙石貢 (2.7%)、岩崎小弥太 (2.3%)、第一生命保険 (2.0%)、白石多士良 (1.8%) |
決算期 | 3月末・9月末(年2回) |
特記事項:資本金以下は1923年3月期決算時点[3] | |
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設立は1911年(明治44年)、開業は1914年(大正3年)。日橋川に発電所を建設するとともに東京へと至る長距離送電線を架設し、東京電灯をはじめとする電力会社や発電所周辺の工場に対して電力を供給した。建設した発電所2か所のうち猪苗代第一発電所は当時日本最大の水力発電所、発電所と東京を繋いだ送電線は日本で初めて10万ボルト(100キロボルト)超の送電電圧を採用した送電線である。
1923年(大正12年)に拡大路線を採る東京電灯に吸収され消滅した。猪苗代水力電気が日橋川に計画した発電所のうち残り2か所は東京電灯により1926年(大正15年)に完成している。