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照島ウ生息地
福島県いわき市沖合の照島にある国の天然記念物に指定されたウミウの生息地 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
照島ウ生息地(てるしまウせいそくち)は、福島県いわき市泉町下川にある、国の天然記念物に指定されたウミウの生息地である[1][2][3]。照島は本土側海岸から約250メートル [† 1]の沖合にある凝灰質砂岩からなる高さ31メートルの断崖絶壁の小島で、全域がウミウの生息地として天然記念物に指定されている[4][5]。
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ウミウ(海鵜、Phalacrocorax capillatus)は、カツオドリ目ウ科ウ属に分類される鳥類で、日本では伝統的漁法の鵜飼いに用いられることで知られている。主に海岸近くに生息し、日本国内における生息域・繁殖地は北から北海道沿岸、本州北部の島嶼や岬の岩礁などで、冬季になると本州南西部へ移動して越冬する習性を持つ。照島は東北地方の太平洋側最南端にあたり、例年10月から11月頃に飛来して島の岩場に留まり、翌年3月から4月頃に北方に帰っていくが、中には一年を通じて照島に留まる個体(留鳥)も見られ、そのうちの少数は照島で繁殖することが知られている[2][3]。
ウミウの生息地または渡来地として国の天然記念物に指定されているものは本件を含め3物件あるが、いずれも繁殖や越冬などの場所、生息地としての指定であり、種 (分類学) としてウミウそのものが指定されているわけではない。国の天然記念物のうち「動物」に対する指定基準の第3項「自然環境における特有の動物又は動物群聚」として、1945年(昭和20年)2月22日に国の天然記念物に指定された[1][2][3]。