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日本の実業家 ウィキペディアから
湯川 英一(ゆかわ ひでかず、1943年〈昭和18年〉5月16日 - 2021年〈令和3年〉6月20日[1][2])は、日本の実業家。株式会社クオカード、ビジネスエクステンション株式会社(後のCSKサービスウェア→SCSKサービスウェア)代表取締役会長、株式会社セガ専務執行役員、株式会社CSK(後のCSKホールディングス)取締役を歴任した。ドリームキャストのCMに出演し、一般的には湯川専務、湯川元専務として知られていた。大阪府出身。桃山学院大学経済学部中退。
大学在学中にアルバイト先で大川功に出会い、その人柄に惚れて、1968年に大川がコンピューター・サービス(のちのCSK)を設立すると同時に入社。CSKにとっては定期採用第一期生の一人となる社員であった。セガがCSK傘下となり、大川がセガ会長に就任すると同時に常務取締役として[3]セガに出向した。その後、いったんCSKに引き上げる。後に再びセガに出向し、1998年に専務取締役・コンシューマ事業統括本部副統括本部長に就任。
ドリームキャストの発売にあたり、セガの自虐的なCMシリーズにおいて本人役で主演を務め[4] 、一時期は世間で一番知られている専務として注目された。このCMは第38回ACC全日本CMフェスティバルの最優秀テレビCM賞を受賞。CM出演に絡めて湯川専務ストラップやドリームキャストCFソングの音楽CDも発売され、湯川専務パッケージのドリームキャストも発売された。なお、専務に就任する以前の1986年にセガの玩具「ロボピッチャ」のCMや、SG-1000、セガ・マークIIIの周辺機器「テレビおえかき」のCMに出演しており、ドリームキャストのCMに抜擢されたのは過去の出演経験を買われたのも一因であった[5]。
湯川専務の宣伝効果もあってか発売日にはドリームキャストが売り切れるほどだったが、製造トラブルのために出荷台数が予定数を大きく下回り、その責任を取る形で1998年12月10日付で専務から常務に異動となった。人事発令の4日後には製造トラブルの謝罪と降格人事をネタにしたCMが放送された。本来、製造トラブルは生産・出荷担当者の責任であり、流通・ソフト業界担当の湯川にはあまり関係がないため、この降格人事は一種の話題作りだったとも言われている[6][7]。
人事異動後もCM出演時の湯川専務の印象が強く、「湯川元専務」と呼ばれるようになる。人事異動後、CM出演はなくなったがセガの役員として職務に尽力する。1999年にゲームソフト『湯川元専務のお宝さがし』がセガから発売された。
その後、CSK取締役を経て日本カードセンター(後のクオカード)などCSKグループの他会社に移籍し、クオカードとビジネスエクステンションでは社長に就く。2004年クオカードの会長に就任。また、ビジネスエクステンションの会長も兼任している。一時はベリサーブの取締役も兼任していた。
アーケードゲーム『セガ四人打ち麻雀MJ』『セガネットワーク対戦麻雀MJ2』『セガネットワーク対戦麻雀MJ3』にCPUプレイヤー「湯川元専務」として登場(写真のみ)、ドリームキャストCMを思い出させるチャットメッセージを対局中に送信することがある。
2009年11月30日、株式会社ニュウジアとマネジメント契約を結び、PR大使として中国語を普及させるため、格安中国語会話レッスンiChina.jpにて活動を開始[8]。2010年11月マネジメント契約終了。以降、表立った活動はしなかった。
2021年6月に誤嚥性肺炎で死去していたことが、約1年後の2022年6月に週刊女性PRIMEによって報じられた[1]。享年78歳。2017年頃から体調を崩していたという。報道を受けて中裕司、金丸淳一ら関係者もコメントを発表した[9]。
メガネはCM出演の際のキャラクター作りの伊達眼鏡であり、実生活ではかけていなかった。湯川は大阪出身のため普段は関西弁であり、CM出演で標準語を話すのに苦労をしていた。このCMでは滝沢秀明とも共演。
CM内でソニーの商標である『プレステ』という言葉を用いているが、ソニーから許諾を得た上で用いていた。
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1998年11月25日には、ドリームキャストに込めた思いを歌った『Dreamcast』で歌手としてCDデビューも果たした。CMと同じく秋元康のプロデュース。レコーディングは10月中旬に1週間かけて行われた。曲を渡された湯川は、テンポの速さに苦労したという[11]。
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