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日本の女優(1943-) ウィキペディアから
中学卒業後、東京急行電鉄(東急)自動車部(現在の東急バス)に入社し、路線バスの車掌として勤務[9]。1959年、東宝映画『侍とお姉ちゃん』のコンテストに応募したのがきっかけで東宝に入社する[1][10][注釈 1]。
1960年、16歳の時に映画『若い素肌』で女優デビュー[5]。同年には同い年の星由里子、田村奈巳と共に「東宝スリーペット」(命名者は夏木陽介)として大々的に売り出される[出典 2]。
お嬢さんイメージの強い東宝女優の中では活発さが持ち味で、団令子の後継者的なポジションに位置する[10]。『クレージー映画』の常連マドンナとしても知られ、主に植木等の相手役を務めた[2]。コケティッシュな日本人離れした役柄を得意とし[11]、女スパイや殺し屋などはおろか、さらには国際謀略団の女帝までチャーミングに演じた。
フランス制作のオムニバス映画『世界詐欺物語』の「日本編」(監督:堀川弘通)に出演。ウーゴ・グレゴレッティ、クロード・シャブロル、ロマン・ポランスキー、ジャン=リュック・ゴダール、堀川ら監督5人による『世界詐欺物語』は1964年5月上旬にパリのプレミアショーで上映され、浜はその挨拶のために渡仏した。日本編を見たゴダールは、ロケハンのためにヨーロッパを訪れていた東宝の藤本真澄に対し、浜を次回作に使いたいと申し出た。浜は藤本とともに同月のカンヌ国際映画祭に出席し、カンヌでゴダールと会った。結局、浜の出演は実現せず、同年6月から撮影が開始された『恋人のいる時間』の主役はマーシャ・メリルが演じた[12]。『世界詐欺物語』は、日本ではゴダールの監督部分を除いて同年10月に公開された(ゴダールの監督部分は、『立派な詐欺師』の題名で短編映画として1966年に単独公開された)。
1966年4月28日、ゴダールが初来日。滞在期間中のゴダールに浜は2回会い、5月6日は成城の自宅でパーティーを開いた[13]。
1967年公開の007シリーズ『007は二度死ぬ』(共演:ショーン・コネリー、丹波哲郎)ではボンドガール役を演じ[14][15]、国際的名声を得る[出典 3]。この配役は『キングコング対ゴジラ』を観て浜を知ったスタッフからの若林映子と併せての指名だったという[10][5]。この配役からハーフと思われることも多いが、本人は純粋な日本人である[1]。
東宝が専属契約制を打ち切った1970年に退社[10]。以後はテレビでの女優業のかたわら、『小川宏ショー』(フジテレビ)、『八木治郎ショー・いい朝8時』(毎日放送)[16][17]、『日曜美術館』(NHK)などのテレビ番組の司会や、『脱線問答』(NHK)にレギュラー出演するなどで活躍。そのほか、ラジオ番組では『浜美枝のいい人みつけた』(朝日放送、TBSラジオほか)、『浜美枝のあなたに逢いたい』(文化放送)、『ニューモラルツーユー今日もありがとう』(ニッポン放送)のパーソナリティを務めた。
ライオンの洗濯用洗剤「トップ」のイメージキャラクターを長年務めたことでも広く知られる[10]ほか、1979年から1982年にかけて東京ガスのテレビCM・ポスター・カタログ・新聞広告にイメージキャラクターとして登場していた。
1990年代初頭に女優業は実質引退した[10]。浜本人は、女優人生は本意でなく、世界各国を見聞して環境などをテーマにするコメンテーターになりたかったという[10]。映像民俗学者の姫田忠義に師事し、女優引退後は環境・農・食問題について研究するライフコーディネーターとしても活躍している[10]ほか、エッセイ集も数十冊出している。
その後、ラジオ番組『浜美枝のいつかあなたと』(文化放送)のパーソナリティを務めているほか、国土庁・農林水産省食アメニティを考える会会長をはじめ、農政ジャーナリストとして各種委員会のメンバーを務めている。2010年には、近畿大学が新設した「総合社会学部」の客員教授に就いた。
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