水酸化クロム(III)(Chromium(III) hydroxide)は、化学式Cr(OH)3無機化合物である。緑色のゼラチン状である。未定義の構造と低い溶解度を持つ重合体である。両性であり、強アルカリ強酸のどちらにも溶ける[2]

アルカリ: Cr(OH)3 + OHCrO
2
+ 2 H2O
酸: Cr(OH)3(OH2)3 + 3 H+Cr(OH2)3+
6
概要 識別情報, 特性 ...
水酸化クロム(III)
Thumb
識別情報
CAS登録番号 1308-14-1 チェック
PubChem 14787
UNII DX3N9U5Q97 チェック
RTECS番号 GB2670000
特性
化学式 Cr(OH)3
モル質量 103.02 g/mol
外観 緑色、ゼラチン状沈殿
密度 3.11 g/cm3
への溶解度 不溶
危険性
許容曝露限界 TWA 1 mg/m3[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
閉じる

色素媒染剤有機反応触媒として用いられる[3]

クロム塩の溶液に水酸化アンモニウムを加えることで作られる。

純粋な水酸化クロム(III)は、2020年時点で鉱物種として知られていない。しかし、オキシ水酸化物CrO(OH)の多形は、ブレイスウェル石グリマルディ石ガイアナ石という3つが知られている[4][5][6][7]

出典

Wikiwand in your browser!

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.

Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.