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北海道上川郡比布町にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
比布駅(ぴっぷえき)は北海道上川郡比布町西町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。事務管理コードは▲121806[1]。電報略号はヒフ[2]。駅番号はW34。
北海道官設鉄道天塩線(現:宗谷本線)の永山駅 - 蘭留駅間が1898年(明治31年)11月25日に開通した際に、一般駅として開設された[3]。初代駅舎はこの年8月25日に完成した[4]。当駅の設置は、当時鷹栖村(現:鷹栖町)に属していた比布原野の急速な発展に寄与し、1906年(明治39年) に比布村(現:比布町)が分村独立する遠因ともなった[5]。1934年(昭和9年)11月に母屋が改築され[4]、2015年(平成27年)まで使用された駅舎はこの時のものであった[6]。
しかし、国鉄の合理化政策を背景に、1978年(昭和53年)12月に貨物の取り扱い、1984年(昭和59年)2月に荷物の取り扱いがそれぞれ廃止となるなどの業務縮小がなされ、1984年(昭和59年)11月には無人化された[4]。このとき乗車券販売の簡易委託を受けた町内の時計店主人が1987年(昭和62年)7月に喫茶店を駅舎内で開業したが、これも2010年(平成22年)6月で閉店し、完全無人駅となった[4]。
駅舎の老朽化に伴い、当初、初代駅舎を所有していたJR北海道は、改築に際し大幅に規模を縮小する方針であったが[4][新聞 1]、比布町が中心市街地活性化の拠点となる交流スペースと位置づけ、旧駅舎と同じ規模で建築することとした[4][新聞 1]
2015年(平成27年)に開業時からの初代駅舎の供用を終了し[4][6]、翌2016年(平成28年)には、交流スペースを兼ねた現駅舎を町が整備し、供用を開始している[4][7][8]。
町名より。アイヌ語の、「ピピペッ(pipi-pet)」(石のごろごろしている・川)、あるいは「ピオプ」(pi-o-p)」(石の・多い・ところ)の転訛と考えられる[15]。現存するJR線の駅で唯一、半濁音で始まる名称である[4][注釈 2]。
当駅はその名前から1980年(昭和55年)に藤本株式会社(現:ピップ)が製造する家庭用磁気治療器「ピップエレキバン」のテレビコマーシャルに起用された[8]。
起用のきっかけは、前年の1979年(昭和54年)に、旅行中の本州の大学生3人が当駅を見かけ、藤本に対して署名運動などを通じてCM起用を訴えたことであった[8]。
撮影は1980年(昭和55年)6月18日に行われ、女優の樹木希林と横矢勲(当時の藤本会長)が出演した[8]。内容は、2人がホームに立ち、横矢が「ぴっぷ」と言いかけたとたんに急行列車が通過、最後は横矢が「僕、北比布」、樹木が「そんじゃあ、私は南比布だもん」と、当時両隣にあった駅を指して両方向に歩き出していく、というものであった[8][新聞 2]。
稚内方に向かって右手に駅舎を設けた相対式2面2線の地上駅で、高速化工事によって駅舎反対側の2番線(旧下り本線[2])を本線、駅舎側の1番線(旧上り本線[2])を副本線とする一線スルー構造となっている。一線スルー構造になる前は、1993年(平成5年)の時点で、現在の2番線ホームが島式ホームであり、当駅始発の旭川方面の列車が使用する3番線となっていた(2面3線)[2]。ホーム間の移動は跨線橋を使う。
現駅舎は、前述のように2016年(平成28年)に比布町によって建て替えられたもので、木造平屋建てである[8]。比布町が中心市街地活性化の拠点となる交流スペースと位置づけ、旧駅舎と同じ規模で建築した[新聞 4][新聞 1]。
駅舎内部は待合室のほか、喫茶店「ピピカフェ比布駅」や土産物の売店が入居する[新聞 4][12][新聞 1]。駅舎正面の看板・ホーム側の看板は旧駅舎が掲げていたものを引き継いでいる[8][新聞 4]。
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1962年(昭和37年) | 989 | [5] | 同年12月末現在の数値 | ||
1969年(昭和44年) | 203,244 | (556.8) | [9] | ||
1970年(昭和45年) | 215,202 | (589.6) | |||
1971年(昭和46年) | 201,746 | (551.2) | |||
1972年(昭和47年) | 193,839 | (531.1) | |||
1973年(昭和48年) | 185,859 | (509.2) | |||
1974年(昭和49年) | 185,931 | (509.4) | |||
1975年(昭和50年) | 171,856 | (469.6) | |||
1976年(昭和51年) | 172,884 | (473.7) | |||
1977年(昭和52年) | 161,688 | (443.0) | |||
1978年(昭和53年) | 150,793 | (413.1) | |||
1979年(昭和54年) | 146,989 | (401.6) | |||
1980年(昭和55年) | 152,500 | (417.8) | |||
1981年(昭和56年) | 144,884 | (396.9) | |||
1982年(昭和57年) | 131,473 | (360.2) | |||
1983年(昭和58年) | 121,825 | (332.9) | |||
1992年(平成 | 4年)(270.0) | [2] | 一日平均乗降客数:570 | ||
2017年(平成29年) | 112.4 | [JR北 1] | |||
2019年(令和元年) | 101.0 | [JR北 2] |
比布町の中心駅。街の機能がそろう。
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