朱子学大系
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『朱子学大系』(しゅしがくたいけい)は、明徳出版社で刊行された朱子学に関する古典文献を翻訳(書き下し)して収録した叢書(月報付き)で、正確な表記は「朱子學大系」。全15巻予定で14巻が出版した。
本大系は1974年に完結した『陽明學大系』(全11巻・別巻1)の後を承け、陽明学の前提であり、また日本・朝鮮にも影響を与えた朱子学の全貌を、一般向けにも提供すべく編纂され、編・注解訳(書き下し)には荒木見悟・岡田武彦・山下龍二など、当時の古典中国哲学研究の第一人者が参加した。ただ『陽明学大系』が全巻を通じ充実した内容を保持したのに対し、朱子学は対象範囲が大きく、必ずしも本大系により、網羅した解説注解ができたわけではない。また訳・注解も各巻内容に精粗の差がある。