本文批評
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本文批評(ほんもんひひょう、英: textual criticism, 仏: critique textuelle, 独: Textkritik)とは、ある文書の現存する写本や古刊本から、理論的に可能な限り、その文書の元来の形(英: Archetype)の再構成を目指す作業のこと[注 1]。その手段となるのが、書誌学や文献学である。英米には、本文批評と書誌学を一体にした「本文書誌学」(Textual Bibliography)が存在する。なお、本文批評は本文批判、正文批判(正文批評)、テキスト批判(テキスト批評)、下等批判(下等批評、下層批判、lower criticism) とも呼ばれる。
基本的には古代語文献を対象にするものをいうが、現代語文献にも必要な作業といわれている[1]。