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生理用品の1つ ウィキペディアから
月経カップ(げっけいカップ)とは、ナプキン、タンポンに替わる生理用品である。生理カップともいわれる。英語ではMenstrual cup(メンストラルカップ)と呼ばれる。ここ数十年で日本に月経カップも伝わっていっているが、主にアメリカ、イギリス、カナダなどの英語圏で製造・販売されている。鈴の形をしていて[1]、タンポンと同じように膣の中に入れて使用する[1]。天然ゴム(ラバー)[1]などの天然樹脂や、医療用シリコーンなどの合成樹脂素材で作られる[1]。
アメリカで1930年台には既に存在していたが、当時は素材がかたくてあまり普及しなかった。ゴムなどのやわらかい素材が使われるようになった1950年台より普及し始め、主にアメリカ、イギリス、カナダ、フィンランドなどで製造販売されるようになり、現在では欧米を中心に世界中の女性に使用されるようになった。市場に出回るようになったのは1987年で[1]、The Keeperは80年代、Mooncupは90年代になって出てきたもの。
日本では2017年7月から、FDA認可シリコンゴム製で国産のローズカップが販売されている[2]。
<挿入>
月経カップの位置 タンポンの位置
<取り出し>
5.及び6.については、清浄綿・ウェットティッシュ・乳児用おしりふきなどを使ったカップの清拭である程度は対処できる。
米国ではアメリカ食品医薬品局の管理下で数十年間利用されているが、トキシックショック症候群(TSS)を始め、感染症リスクの上昇や組織損傷など健康的被害との関連性は報告されていない[3]。
日本では2008年頃にインターネット上で知る人ぞ知るアイテムとして話題になり始め、2015年ほどから急速に認知が広がった[4]。2020年の調査では約7割の女性が月経カップを知っているとの結果がある[4]。しかし、使用経験のある女性はわずか2%だった[4]。
生理用品の話題をネット上で話す女性ユーザーらに月経カップを強引に紹介したり、誤解したうえで語ってくる男性がたびたび問題(セクシャル・ハラスメント)となり、「月経カップおじさん」などと呼ばれている[5]。
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