戴冠式頌歌
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『戴冠式頌歌』(たいかんしきしょうか Coronation Ode)作品44は、エドワード・エルガー作曲のソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスと合唱と管弦楽による合唱曲。歌詞はアーサー・クリストファー・ベンソン(英語版)による。本作は1902年の英国王エドワード7世と妃アレクサンドラの戴冠式のために書かれた。「エドワード7世陛下の特別な勅許」によって献呈された。しかし王の病気のため、戴冠式の挙行は延期された[1]そのため、初演は1902年10月2日のシェフィールド・フェスティバルまで延期された。初演はエルガー自身の指揮でアグネス・ニコルズ(英語版)、 ミュリエル・フォスター(英語版)、 ジョン・コーツ(英語版)とデイヴィッド・フラングコン・デイヴィス(英語版)の歌唱とシェフィールド合唱団によってなされた。ロンドンでの初演は同年の10月26日にコヴェント・ガーデンで行われた。
本作は6つのパートがある。
- I - 導入部:「王が戴冠したまわんことを("Crown the King")」
- II - (a) 「王妃("The Queen")」(b) 「古代の諸王の娘("Daughter of ancient Kings")」
- III -「英国よ、自問せよ ("Britain, ask of thyself")」
- IV - (a) 「聞け、神聖なる天空で("Hark upon the hallowed air")」(b)「ただ心が純粋になれ("Only let the heart be pure")」
- V - 「平和、麗しき平和よ"Peace, gentle peace"」
- VI - 終結部: 「希望と栄光の国("Land of Hope and Glory")」