性器クラミジア感染症
ウィキペディア フリーな encyclopedia
性器クラミジア感染症(せいきクラミジアかんせんしょう)は、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)の一種により生じる性感染症 (STD)。性器クラミジアでは男性では尿道に膿みや性器の痒みや痛みを生じるものの、5割無症状又は軽度で感染を拡大させることがある。女性ではおりものが増えたり、性器から異臭がするくらいで8割は本人的に無症状に感じることもあり無自覚で感染させる。咽喉への感染(喉クラミジア)では、喉が痛くなり痰が増えたりするが無症状の場合もある。クラミジアは無症状や苦痛が淋病など他の性病に比べると軽いために治療せずに放置する者もいるが、男女とも不妊、男性は排尿痛や膿又は尿道分泌液、女性は子宮頸管炎・子宮内膜症の原因となったりする。性病で最も感染者が多く、二番目に多く症状が似ているが重いことで知られる淋病と並び、知名度のある性感染症である、[1][2][3]。感染経路は、キス、コンドームを用いないオーラルセックス又はアナルセックスを含む互いの粘膜が触れる性行為の他、クラミジアに感染している母親からの母子感染もある。治療にはクラミジアに有効な抗生物質を、駆除に必要な量、日数で用いられる。2012年から日本でも検査が可能になったため、知名度は低いが、クラミジア又は淋病と似た症状なのに陰性の場合は、クラミジアと判別困難であるマイコプラズマ又はウレアプラズマ(性器又はのどに感染し、潜伏期間は1〜5週間)の可能性が高い。こちらも放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因もなる[2][4][5][6]。