彦島の仙右衛門
ウィキペディア フリーな encyclopedia
彦島の仙右衛門(ひこじまのせんえもん)は、『鬼平犯科帳』文庫12巻「二人女房」に登場する盗賊の首魁で、「彦島一味」の首領。
上方で、20人~30人の手下を束ねる本格派盗賊首領。仕事の合間には京都や江戸(深川)で、妾とゆっくり。大阪の正妻・お増の間には二人の子供をもうけるが、今や仕事も生活もお増の尻の下に敷かれっぱなし。蟇蛙に似た面妖に、巨体の持ち主。見かけとは違い、古風で本格派の盗賊で、愛妾おときと過ごす愛嬌の良い老人。嘗役の佐吉の欲のため、騙し討ちにされる所を平蔵子飼いの高木軍兵衛の介入で捕縛されるが、そこは首領。佐吉の企みを知った仙右衛門の眼光は流石の佐吉も肝をつぶす。本格派で、現行犯ではなかったが配下の不祥事で5人の殺害があり、そのため、処刑となる。